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読んだ本の感想あれこれ。
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20120418103305.jpg   発行年月:1995年2月


   妹を連れて命がけの旅に出た。

   幼い兄妹は雪に閉ざされた村を出て零下30℃、
        150kmの道のりを2週間かけて歩き通す過酷で幸福な旅に出た


                 
                          (本の帯文より)


新聞の文芸紹介で載っていて気になったので図書館で借りてみました。
この表紙の表題と写真もインパクト大!


確かにこれは凄い本でした!!
著者は、冒険家であり写真家であり作家でもある。

15年ほど前(1994年現在)にザンスカ-ルを訪れたときに出会った一家との温かい交流はいまも続いているという。

ザンスカ-ルって何処?
インドの最北部ジャンム-・カシュミ-ル州にある標高3500~7000mの高地だそうです。
夏季は快適な暮らしだけれど、冬季は、マイナス30℃までになりザンスカ-ル河は凍る場所。


本書では、そんな凍った河沿いに歩いた旅の様子が多くの写真とともに綴られる。
写真はどれも綺麗だけれど、そこに人間が一緒に写っていることが信じられないような厳しい状況。
凍った河に沿って歩くと言っても、とても危険な場所が多くて、当時まだ11歳の兄・モトゥプと8歳の妹・ディスキットがよくこんな険しい場所を2週間も泣き言ひとつ言わずに歩き通したことに驚く。

表紙の写真は、旅の途中、夜に炊く枯れ枝を集める作業をディスキットが大人たちと同じように行っている写真。
でも、この夜、狼がキャンプに近づいてきたときには怖くて泣いたとか。

それでも夜は皆で洞窟に会話をしながら楽しい時間を過ごす。
食事は、乾燥した空気と寒さから身を守るため、バタ-と塩の入った紅茶をたくさん飲み大麦を料理したもの


lこの書を読んで写真を見ていると、彼らの暮らしに比べたら恵まれている環境で、のほほんと暮らしている自分が、なんだか恥ずかしくなる。

巻末には、紹介された写真が再び小さく白黒で載り、詳しい解説がついている。
モトゥプの顔もとても精悍!

村を離れて兄妹は学校で真面目に勉強し、とても優秀で、二人とも目標を持っている。

今現在は、既にその目標を達成しているだろうか?
ちょっと彼らのその後が気になるところ。


★★★★★

 
 
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