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読んだ本の感想あれこれ。
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41voQ2hH6ZL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年7月


“尽果”バス停近くの定食屋「まぐだら屋」。
ある事件をきっかけに東京を逃げ出した紫紋は、
左手の薬指がすっぱり切り落とされている謎めいた女性
マリアと出会い、次第に心惹かれていく。


                     (幻冬舎HPより)



変わった表題だなぁ~と先ずは思いました^^;
マグダラのマリアに関係あるのかなぁ?なんて思ったら・・・・全く違った!(笑)
まぐだら屋という定食屋のお話だったのですね?
で、「まぐだら」って何?と思ったら・・・・
その地方にある伝説のようなお話があって・・・マグロとタラを合わせたような、それは美味しい魚が獲れる。それを食べるとどんな病気も治る、尽き果てかけた命も救われるとか・・・・
その魚が「まぐだら」。
いつか必ずその魚をつかった「まぐだら定食」を作るというマリア。

マリアの本名は・・・・有馬りあ・・・・ありまりあ・・・まりあと呼ばれるようになったとか。

話の初めは、東京の老舗料亭で料理人見習いをしている及川紫紋(25歳)の話で始まる。
見習いとして厳しい修行にも耐え頑張っていた。
けれど、ある事がキッカケでその場から逃げることになる。
ああ~以前に似たような老舗料亭の事件あったなぁ~なんて思い出した。

紫紋が東京から逃れ、辿りついたのは、「尽果」というバス亭のある場所。
ふらふらと崖の上の小屋を目指し辿りつくと、その小屋が「まぐだら屋」だった。

マリアは明るくハツラツとしているけど、過去には結構、過酷なことがあった。
「まぐだら屋」はマリアが一人で仕切っているけど、お店には女将さんが居てマリアとの関係は険悪なかんじ。
二人の関係は?
そして、紫紋と似たようなかんじで「まぐだら屋」に来た青年・丸弧(まるこ)。
彼もとんでもない事から逃げて来た。

どうなるの?この人たちの今後は?
気になることがどんどん増えていく物語でした。

しかし、可笑しな名前ばかりだな・・・笑

おみせに釣った魚を届けてくれる漁師の克夫(カツオ)さんにも笑った。

結構、登場人物たちの過去は壮絶なものなんだけど、全体の雰囲気には悲壮感がない。
辛いばかりじゃ読むのも辛いから有難かったけど・・・。

逃げてきた彼らが、その場で、自分も人の役に立てるんだと思える体験し、生きる希望を見出していく。
そして、そこから別の場所でも生きてみようと前に進み出す。

気になっていたマリアと女将の関係も、これからは大きく変わりそう。


良い気持ちで本を閉じることが出来るマハさんの物語は、やはりいいなぁ~(^^)


★★★★★
 
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