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読んだ本の感想あれこれ。
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51YTFmGeBSL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年7月


人を生かすために学んだ知恵が、戦場では何の役にも立たぬ----身捨つるほどの祖国はありや?

勤務医の「私」も、帝大を卒業したばかりの「私」も、国家によって今日から軍医になる----。眼前で消えていく助けられたはずの命。広島、沖縄、満州、樺太、大刀洗、極限状況の戦地で最善を尽くした先人たちに、現役医師の著者が捧げる鎮魂歌。「あの戦争」を十五人の軍医の視点で重層的に描く、戦争文学の偉大なる到達点!

                                            (新潮社HPより)


軍医たち15人の見た戦争を綴った物語。
場所はいろいろ。
日本国内だったり、樺太付近、東南アジア周辺、満州周辺。

医学生であったのに、突然、軍医として戦地に向かう若い医師たち。
人の命の尊さを学んでいながら、アッという間に死んでゆく者たちを見ながら、黙々と傷の手当、病気の治療に当たる。

国外で軍事活動のなか、敗戦を迎えた医師たちには、その後も過酷なことが待っていて、その辺のことは今まであまり知らなかったので、悲痛な気持ちが伝わってきて読むのも辛かった。

医師ということで、班のリ-ダ-的位置づけもされ、戦争が終わり敗者となっては、戦犯関係者とみなされてしまう。
自分の関知しないこととはいえ、部下が行った他国民への暴行の責任を取らされる。
自分は医師として日本人であろうとなかろうと目の前の患者に真摯に向き合っていたのに・・・

戦争なんて、やはり何も得るものがない行為だ。
いろいろなものを奪うだけのもの。

読むのが辛くて、読み終えるのに時間がかかってしまった。


あとがきの著者の言葉もジ~ンとした。
この書を書いた真意がわかる気がした。

そして巻末の参考資料の多さには驚愕!

物語のかたちを取ってはいるけど、膨大な資料から得られた事実に基づくものなのだ!



いろいろな意味で、驚くばかりの書でした。

★★★★★
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