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読んだ本の感想あれこれ。
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448c567b.jpg   発行年月:2011年7月


   死んだ人の部屋に住むのが彼女の仕事
   自らの不貞で離婚をし、戻るべき家を失い
   事故物件に住むことを仕事にしたりさ子。
   移り住む先々で人と出合い、衝突することで彼女は何を手放し、何を取り戻したのか。
   人生再生の物語。


                             (集英社HPより)



なかなか面白い話でした。
主人公の内田りさ子は、相場不動産から依頼された部屋に住むのが仕事。
住む部屋は、変死などがあった事故物件。

部屋を貸すものは、事故直後に部屋を借りるものには、そういう物件であることを知らせなければならないというきまりがある。
多くの者は、そのような部屋だとわかれば借りたがらない。
なので、りさ子が住むことにより、部屋がロンダリング(浄化)されれば、また何事もなかった部屋のように貸すことが出来、部屋の所有者には有難い。

りさ子は、感情表現が希薄。
なんだか浮世離れしているような不思議な人。
事故部屋に仕事とはいえ、躊躇なく住める。

いったいどんな過去があったのか??とそちらにも興味が沸く。

ロンダリング期間は意外と短く、住む場所はいろいろに変わる。
そんななかで、出会う人たち。
すぐ居なくなるのだから・・・とあえて人と関わらないようにしてきたりさ子の生き方を変えるキッカケを作ったのは、ロンダリング依頼したアパ-ト経営者・真鍋夫人。
真鍋夫人を介して、食事に通う「冨士屋」で、成り行き上、仕方なく手伝いをするはめになり・・・・


少しずつ、りさ子の過去の話もわかって、辛い目に遭って来たんだなぁ~と理解したら、なんとかりさ子自身が別の生き方を見つけられたらいいのになぁ~と見守る気持ちで読み進め
ラストは、その想いが叶いそうなかんじで終わってくれてホッとした。


淡々と描く人間関係のなかに、温かいものも感じられて、なかなか面白かった
次の作品も期待したいです!


★★★★
 
 
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