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読んだ本の感想あれこれ。
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af4d7115.jpg発行年月:2011年1月


 大学を卒業した結乃は、
田舎に戻り「ひとをきれいにする仕事」を選んだ。

注目の著者が、真摯に生きる女の子を描く、
ささやかだけど確かな“しあわせ”の物語。

                        (ポプラ社HPより)



宮下さんの作品は、成長する女性を描いてくれるので、前向きな気持ちになれます。

今回のお話は、大学を卒表し郷里・福島に戻り、ショッピングモ-ルの化粧品売り場で美容部員として働き始めた女の子の話。

当初は、デパ-トの化粧品売り場で働くことを夢見ていたのに、配属先はショッピングモ-ル。
けれど、職場の先輩・馬場さんやお客さんたちと関わるなかで、働く事の意味を見つけていく。

主人公の結乃(よしの)は、実家で母親と妹と暮らしているが、二人は結乃が化粧品を売るという仕事に嫌悪感を抱いている。
女性の仕事としては、良い仕事だと思うのに、なぜ?と思いましたが、読むとなるほど・・・というわけがあった。
けれど、やがて、その気持ちも軟化していく。

化粧品って、やはり女性には、かなり重要なアイテムなんだ!

職場では、先輩の馬場さんには、固定客が何人かいるのに、結乃が接客する客は、世間話だけして何も買わない人などで自分の何がいけないのか?悩んだりする。
結乃は悩みながらもお客さんには、常に丁寧に接している。
この人は、何を求めてここに来たのか?
この人に、何をしたら喜んでもらえるのか?

働くって、ただ決められたことをこなしてお金を貰うだけじゃないんだよね?

いろいろ悩みながら、多くのことに気づきながら成長していく。

結乃の謙虚な様子は、初々しく好感が持てました。

 
成長していった結乃のその後もまた覗いてみたいなぁ~なんて思わせてくれる爽やかな読後感を残す物語でした。

★★★★
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