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読んだ本の感想あれこれ。
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2378747f.jpg発行年月:2010年11月


ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年----そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか? 現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!

                                          (東京創元社HPより)

今までの著者の作品とは、冒頭から違う雰囲気でした。
中世のヨ-ロッパが舞台で、登場人物も多く、最初は物語に没頭する以前に、登場人物紹介のペ-ジをパラパラ見ながら、なかなかペ-ジが進まず・・・・これは途中放棄かなぁ~^^;
なんて思いつつ・・・・

でも、途中、父親を殺されたアミ-ナが犯人探しをするなかで騎士・ファルクとその従士・ニコラに出会うあたりから段々引き込まれます。

冒頭から、殺人事件が起き、その犯人は誰?とミステリ-色を生むのですが・・・・
登場人物たちがそれぞれに怪しい。

父親は、魔術に操られた者により殺されたらしいとわかり、その容疑者は8人。
傭兵だったり、呪われたデ-ン人だったり、騎士だったり・・・・。

でも最後の方で、犯人はわかる。
怪しかった者たちについて、それぞれにどんな立場でその場に居たかも丁寧に明かされる。

犯人がわかったときには、なんだか哀しかった。
とても切なかった。


まだ、少年のニコラと父親を殺された16歳のアミ-ナの会話が最後、明るかったので読後感は良く
またいつか再会する二人の物語が読めたらいいな~なんて思った。


本書のようなファンタジ-の要素のあるミステリ-、今後も書いて欲しいな。

★★★★
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