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読んだ本の感想あれこれ。
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1d8f0732.jpg   発行年月:2009年5月


   作られた「天才の兄弟」を待ち受ける残酷な運命!


   天才精子バンクで生まれた兄弟------
   兄は天才数学者への道を歩むが、
   弟は母親からも見放されてしまう。
   「失敗作」の烙印を押された弟は孤島の施設に
   入れられてもなお、なんとか家族の絆を取り戻そうとするが…。


                                           (角川書店HPより)


山田悠介は次女が時々、読むのですが、結構残酷なかたちで人が亡くなるので、わたしは敬遠してます。
が・・・これは表紙のイラスト可愛さに釣られて読んでみました^^;。

ま、酷い形で亡くなる人がいなくてホッ(笑)。

けれど、内容は結構、ダ-クかなぁ~?
天才を産むために、オ-クションにかけられる有能な人物の精子を高値で買う女性たち。
この物語の麒麟(キリン)もそうして、買われた精子と買った母親から生まれる。

キリンの父親はノ-ベル化学賞受賞者。
そして、兄の秀才(ヒデトシ)は、IQ180の数学者が父親。

幼い頃から勉強することを強いられる兄弟。
兄は無口で表情も乏しいがキリンは普通の子どもらしい感情表現もする。

母親はキリンの方に愛情を感じるが・・・
兄は、8歳で高校生も解けない数学の問題を難なく解くが5歳のキリンは、小学生の問題までしか解けなくなってしまう。
それでも充分、凄いと思うけど、母親は落胆し、キリンに次第に冷たくあたる。
この辺りは、読んでいてキリンがかわいそうで泣けました(/_;)。
そんな冷たい仕打ちにも健気にキリンは耐える。
自分が悪いのだから・・・・・と。

最後は、兄にも試練が待っていて、こちらも気の毒なことになり・・・・・


あ~どうして登場人物たちが追い込まれるようになっていくのか?
この著者の作品だから、ま、しょうがないか?^^;

けれど、まあ最後は、健気な良い子のまま成長していったキリンにちょっと明るい未来があるようで良かったかな?

しかし・・・この母親は許せん!

天才児を欲しがり、IQの高い男性の精子をオ-クションで買う意味がわからん。
しかも母親がその子が思ったほどの才能がないと言って、見捨てるような行動に出るとは!
父親だけが天才でも必ず子どもが天才とは限らないのに。

こんなことが近い将来、ホントに可能になることはないと信じたい。

人間の価値は、IQの高さで決まるものではないし。


でも、ま、ササッと読むには面白かった。

★★★
 
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