忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[541]  [540]  [539]  [538]  [537]  [536]  [535]  [534]  [533]  [532]  [531
e5f9b588.jpg   発行年月:2008年5月



尾木遼平、46歳、元刑事。職も家族も失った彼に残されたのは、3人の居候たちとの奇妙な同居生活だけだった。家出中の少女が彼の家に転がり込んできたことがきっかけで、ある殺人事件に巻き込まれてしまい……。

第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞、W受賞作!

                             (角川書店HPより)


ちょっと前の作品ですが、この著者の作品を以前、読んで良かったので、デビュ-作を読んでみたくなり図書館で借りました。

面白かった!

主人公は、運が悪い!
元刑事だったけど、ひょんな事から、殺人を犯してしまい、全てを失う。
けれど・・・・そんな状況だったからこそ、出会った人たちと生活し、同居人のそれぞれを、とても大事に思う。

主人公の尾木自身も辛い過去を持つけれど、同居人となっている石渡久典、柳原潤、村下恭子にもそれぞれに辛い過去があった。
そして、冒頭から登場し、新たな同居人となる自称21歳の高瀬早希も後々、わかってくるけど、結構壮絶な人生を生きてきた女性。

最初は、共同生活が和気藹々とした雰囲気も醸し出しているけど、段々と、危ない人たち(ヤクザ)が登場して、主人公の尾木は、痛い目にも遇う。
かなりボコボコに殴られたり、蹴られたりのシ-ンが出てくるので、読んでいると辛くなる(/_;)。

でも尾木は常に冷静に危機を乗り越える。
暴力を受けながらも次のことを冷静に考えるなんて、一般人には出来ないでしょうけど、武道にも長けているという設定の元刑事なら、まあ、納得出来るかな?

ただの同居人に、家族のような愛情を注ぎ、彼らを守るために必死な尾木は、格好いい。

ラストは、ちょっと切ないけれど、必ず先に希望の光はある!と予感させてくれて、良かった!

文章も読みやすく、また、この著者のほかの本も読んでみたい!
と思わせてくれた。

★★★★

 
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 9
10 12 15
17 19 20 21 22 23
25 26 27 28 29 30
31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]