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読んだ本の感想あれこれ。
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836a3355.jpg発行年月:2010年5月


もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。

ようこそ、小暮写眞館へ。著者3年ぶり 現代エンターテインメント
第1話 小暮写眞館
 世の中にはいろいろな人がいるから、いろいろな出来事も起きる。なかには不思議なこともある。
第2話 世界の縁側
 人は語りたがる。秘密を。重荷を。
第3話 カモメの名前
 「電車は人間を乗せるものだ。鉄道は人間と人間を繋ぐものだ。だから鉄道を愛する者は、けっして人間を憎めない」
第4話 鉄路の春
 ------僕はこの人を守らなくちゃいけない。

                                      (講談社HPより)

元写真館だった家を購入し、その店舗付き住宅に住む花菱家族。
主人公の英一(愛称:花ちゃん)は高校生。
弟の光(愛称:ピカ)は、6歳。
父親は秀一、母親は京子。
4人家族なのですが。。。。一家には、哀しい過去があった。
英一の妹で光の姉であった風子が4歳のとき、インフルエンザ脳症で亡くなっている。


写真館にある日、心霊写真を持ち込む女子高校生。
その真相を探る英一。
英一の友達、店子力(たなこつとむ)も捜査に協力。

分かってきたそこに写っている人たちのこと。
なるほど・・・そういう事もあって不思議じゃないかも・・・・・。

物語は4つの章から成っていて、度々出てくる心霊写真や幽霊。
でも、怖くない。
人の想いは、不思議な現象を引き起こす力があるって事かな?


最後の章では、花菱家の亡くなった風子ちゃんをめぐる話。
亡くなった当時の花菱夫妻は、尋常じゃない辛さだったでしょう。
精神的に落ち込んでいるのに、更に親戚から辛い言葉を投げかけられて・・・気の毒でした(/_;)

夫妻のほか、当時10歳だった英一や、まだ2歳だった光まで、風子の死の責任を抱えていたと知り、切なくなった。

でも、良い家族だな。
英一の友達、テンコ、コゲパン、橋口・・・みんな良い。

英一の初恋の相手かな?と思われる垣本順子と最後、父方の祖父の納骨の日に疎遠になっていた親戚一同の元を訪れ、英一が言い放った言葉には、スカッとした気分になった!
親戚づきあいって、切っても切れないけど、家族を不幸にするような付き合いなら蹴って当然!


本を読み終えて、表紙の写真を見たら、ラストのちょっと切ないシ-ンにピッタリで、ジ~ンときた。

厚くて、途中、正直やや飽きたけど、これは最後の章が良いからスッキリした読後感になれた。



★★★
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