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読んだ本の感想あれこれ。
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832db394.jpg発行年月:2010年9月


「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」。よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて……(表題作)。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し! 出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリを五編収録。
好評〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉シリーズ第二弾!

                         (東京創元社HPより)

前作「平台がおまちかね」の続編ですね。
出版社・明林書房の新人営業マン・井辻智紀の物語。

5つの話が連作形式で綴られ、本をめぐっての井辻くんの仕事場での出来事あれこれ。
営業先で出会う、ほかの出版社の者。
最初の「ビタ-な挑戦者」に登場の者に突然、暴言を吐かれて戸惑う。

「新刊ナイト」は、最近人気が出てきた新人作家・白瀬みずきの新作についての謎。
作者自身の体験に基づくものじゃないか?と憶測を呼ぶが、その内容は、結構、重いもの。
でも最後は、ホッとした。

「背表紙は歌う」は表題作。
井辻と話が合う、先輩営業ウ-マンの久保田。
彼女の過去を知り、彼女が以前関わったとある書店の危機を探る話。
心が温まるお話でした。

「君とぼくの待機会」は、本の授賞式前に流れた「受賞作は〇〇」の噂に翻弄される出版業界と作家たちの話。授賞式前後って、こういう風になってるんだぁ~なんて話とは違うことで楽しんだ。
で、結局、本当に受賞したのは誰だったの??

「プロモ-ション・クイズ」
本の帯に書店員からの推薦のことばを使おうとする井辻くん。
でも、手にしたものに何やら変な文。
なぞなぞみたいなもの。
う~ん、一緒になって考えちゃいました。
答えがわかって「へ~なるほどね~」と感心したけど
井辻くんは、どうこの仕事を片付けたんだろ?想像すると可笑しい。

登場人物たちが個性豊かで、みな本が大好きな人たち。
特にライバルだったりする真柴とは、時には協力したり、飲みに行ったりで良い関係を築いてる。
相変わらず井辻くんを「ひつじくん」と呼ぶのも可笑しい。
いちいち「井辻ですけど・・・」と返す井辻くんも可愛いな。

今回も出版業界の仕事のあれこれが知れて楽しかった♪

まだまだ続くかな井辻くんシリーズ。

★★★
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