忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[468]  [467]  [466]  [465]  [464]  [463]  [462]  [461]  [460]  [459]  [458
93294247.jpg発行年月:2010年10月

物語の水源へ

緑溢れる武蔵野に老いた犬と住む棚。
アフリカ取材の話が来た頃から、不思議な符合が起こりはじめる。
そしてアフリカで彼女が見つけたものとは。
物語創生の物語。

                         (筑摩書房HPより)
  


生と死を考える、梨木さんらしい不思議な物語でした。
主人公の山本 翠は、ライタ-で仕事上の名前を棚(たな)と言う。

愛犬マ-スに異変が起き、獣医に「子宮に腫瘍があり手術が必要」と言われる。
腫瘍はどうしてできるのか?を問う棚に
「体のなかの要らないものがそうなるのかも」と言う医師。

過去に避妊手術を受けさせたことがあり、子どもを一度も宿すことなく存在する子宮が不要なものを
腫瘍に変えたのか?とも思う棚。
こういう発想は、なるほど~と思いました。女性ならではの考え方かも。
マ-スは術後は元気になりホッとしました。


そして、ライタ-としての仕事でアフリカに向かう棚。
物語はアフリカに飛びます。
ライタ-としての仕事とともに最近亡くなった知り合いの片山がウガンダで呪医について学んでいたことに興味を持ち、彼の足跡も追う。

この辺りから不思議な話にどんどん突入。
呪医っていう響きも何か怪しいかんじ。
でも、全く理解出来ない世界ではないな。と読みながら感じた。

科学ではうまく証明出来ないものが、人の生死には存在しそうだと、思っているから・・・。

棚がアフリカで感じたことを基にライタ-として書いた文章が最後
「ピスタチオ---------死者の眠りのために」として30ペ-ジほどあります。
その文章が良かった!


★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 9
10 12 15
17 19 20 21 22 23
25 26 27 28 29 30
31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]