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読んだ本の感想あれこれ。
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a202a133.jpg   発行年月:2010年4月


  母親から異父兄がいることを大人になって知らされた榛名(はるな)。
  
  第1章で、母の死をきっかけに、兄が住むプラハへ向かい出会います。
  第2章以降は母、父、そして兄と視点を変えて、
  それぞれの人生が綴られます。
  角度を変えることで全く違う景色が見える万華鏡。
  そんな不思議な魅力を持った長編小説なのです。

                               (文藝春秋HPより)


美しい物語でした。
母親から父親違いの1つ年上の兄がいると聞かされていた榛名が母親の死後、その兄に会うため単身プラハに向かう。
自分たちの関係は明かさず、ただ会えればそれだけで良いと思いながら・・・・。

アルバイトで外国人旅行者のガイドを勤める兄・聡と共にプラハの街を観光する様子が素敵でした。
二人はこのまま別れてしまうのかな?それは寂しいな~なんて思いながらの第1章でした。

第2章では、病で亡くなった榛名の母・奈緒子のことを第三者が語るかたち。
母・奈緒子の若い頃、聡の父親・芹沢喬との出会いから別れ、榛名の父親・後藤信彦との関係が描かれ、そこにある奈緒子の哀しみは切ない。
二番目の夫・信彦は奈緒子にとって大きな存在であったことがよくわかった。

第3章は、奈緒子が勤めていた介護福祉施設で共に働いたことのある青年・芳雄との関わりを通じて描かれる奈緒子のこと。
奈緒子の明るい人柄や青年が奈緒子に抱いていた温かい気持ちが心地良かった。

第4章は、信彦(榛名の父親)と同じ会社に勤める部下・知沙とのことが描かれている。
知沙は榛名と同い年。会社以外の場でもお互いのことを部下と上司の関係を超えて話せる信頼関係を築くが、節度あるところでおさまり、ホッ。
信彦の人柄も滲み出ていて、素敵な男性だなと思った。

第5章と6章は芹沢が奈緒子と別れたあと、再婚した妻・史恵と二人の娘・恵理のことが描かれる。
芹沢と史恵との出会い、史恵の過去。そして恵理の恋のこと。
みんなそれぞれ、抱えているものがあることに驚いた。

第7章は再び、榛名と聡のこと。
第1章でこの兄と妹は、何も本当のことを語らずまた離れるのか?それは寂し過ぎるだろ!?と思っていたので、この展開は嬉しかった!
父親が違っても、兄と妹であることは変わりない。
二人は今後、兄妹として離れていても繋がって生きていけるんだな~と思うと感動した。


いろんな人の背景にあるものを読ませて貰い、誰もが存在しているなかで多少の哀しみを抱えているんだと思った。
生きていればいろいろあるのは当然で、哀しいことがあってもその後の人生にそれは喜びに変わる元になるかも。
なんて思ったりしました。


トルコにちょっと行ってみたくなった!

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