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読んだ本の感想あれこれ。
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cbe1695a.jpg    発行年月:2010年4月


  自由で、おいしくて、謎に満ちています。
  デパ地下食品売り場の、優しくて不思議な魅力をご案内します。

  少し臆病。太るのは嫌い。でも、食べるのは得意。謎解きも、わりと得意。

  やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した
  梅本杏子(うめもときょうこ)は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。
  デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。


プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた
和菓子に囲まれ、お客さんの謎めいた言動に振り回される、忙しくも心温まる日々。

あなたも、しぶ~い日本茶と一緒にいかがですか?

                                         (光文社HPより)

この本の装丁がかわいい♪

デパ地下の和菓子屋「みつ屋」で起きる、お客さんを介してのちょっとした謎を解き明かしてゆくミステリ-。
本の帯文にもあったけど、和菓子×ミステリ-の絶妙の味わいを楽しみました!!

登場人物たちがいい!
主人公の梅本杏子:通称アンちゃん。ぽっちゃり体型でほっぺがぷくぷくしている可愛い18歳の女の子。高校を卒業しこの先、どうしよう?と思いながら働く場所を探してある日、来たデパ地下で和菓子屋「みつ屋」を見つけ面接を受けてめでたく採用。

店長の椿はるかさんは、面倒見の良い女性だけど、時々、おっさんに豹変。
社員の立花さんはイケメンで職人志望。和菓子の知識もあり頼りになるけど、乙女系男子。
そしてアンちゃんと同じくバイトの大学生・桜井さんは元ヤンキ-。

個性豊か過ぎるメンバ-だけど、職場のム-ドは始終和やかで楽しそう。

そこに訪れるお客さん。
季節の上生菓子を求めてくる品の良い常連さん、会社の上司のお使いでくるOLさん。
季節ごとの和菓子の説明は、目に浮かんでくるようで、和菓子屋さんに行きたくなります(笑)。

そんなお客さんとのやり取りから、ふと疑問に思うあれこれを、みつ屋のメンバ-で推理。
店長の洞察力には脱帽でした!


坂木さんのミステリ-は、日常のどこにでもありそうな謎。

印象的だったのは、お盆に供えるお菓子を買いに来た常連の杉山さんの話。
上生菓子の「松風」を注文の杉山さんに店長の椿さんが「・・・・・松風は必要でしょうか?」と訊ねる。

「松風」というお菓子には、そういう意味があったんですね~。

他にもお菓子の名前に込められた意味が幾つかあって、なるほど、なるほどと感心。
「半ごろし」は、知ってたけど・・・。

ほかに登場のお菓子の名前
「おとし文」 「星合」 「七夕」 「嵯峨野」 など・・・
こういうお菓子の名前は日本の古い書物(源氏物語など)にも登場するらしい。
なんだか、和菓子って歴史にも通じる食べものなんだなぁ~って思ったら、より好きになった!


兎に角、最高に楽しいミステリ-でした♪


★★★★★

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