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36e1e264.jpg発行年月:2010年3月


 
それなりの教育を受け、
平穏な家庭を営む主婦由美子の悩みは、
20歳になる息子が中卒で定職をもたないこと。

格差社会の現実を描く最新長編。


                   
(毎日新聞社HPより)


福原家と宮城家の二つの家庭の様子が交互に描かれながら物語は進む。

<福原家(東京)>
健治・・・早稲田大学理工学部卒
由美子・・・地方の国立大学卒
可奈・・・名門女子大進学、その後、IT企業に勤務
翔・・・高校中退、フリ-タ-

満津枝・・・由美子の母。他界した夫は元小児科の勤務医
妙子・・・由美子の妹。産婦人科医と結婚し、子ども二人は名門大学付属の高校生


<宮城家(沖縄)>
珠緒・・・翔の恋人。地元の公立高校卒
亮太・・・珠緒の(母親が再婚して生まれた父親違いの)弟
洋子・・・珠緒の母親。中卒。飲み屋で働



フリ-タ-の翔が、同じくフリ-タ-の珠緒と出会い、結婚したいと言い出したことが発端で、由美子の画策があれこれ。
由美子のプライドの高さがイヤでしたね~^^;
人の価値を先ず、学歴や職業で決めてしまう人種ですね。
ま、学歴は高い方が良いし、仕事も安定したものに就いている方が良いのは当然ですが・・・。

自分の息子の現在の姿を棚に置き、珠緒の家庭環境やらを侮蔑する姿は、醜く滑稽。
品が無いのは、あなたでしょ!と突っ込みたくなりました^^;


比べられる珠緒の家庭は由美子からすれば、下流ということでしょうか?
でも、母親洋子のいう事は、理に適っていた気がする。
「あまりお金に執着して、それを追い求めるのは品がない」みたいな言葉は、ある意味そう言えるし。


物語として面白かったのは、由美子が思う下流の家に、最後自分たちが置かれることかな?
珠緒は、努力して上流の社会に向かっていくだろうし・・・。


この物語の中で、一番困った人は、翔。
向上心が全くない人って、イヤだな。
本当にこういう子に将来させないために、親はどうしたらよかったんでしょう?
健治が、もっと父親として、なんとか出来なかったのかな?

他人事として読むのには、とても面白い物語だったけど、なんだか後味は良くなかったな。
そもそも下流ってどのへん??


★★★



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