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読んだ本の感想あれこれ。
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7b7b4dee.jpg   発行年月:2007年8月(単行本では2005年)


   恋人と大喧嘩の果て、薬の過剰摂取(オ-バ-ド-ズ)で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナ-スと出会う。普通と特別、正常と異常・・・境界線をさ迷う明日香がたどり着いた場所はどこか?悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた、第134回芥川賞候補作


                           
(文芸春秋HPより)

先に読んだ長女に薦められて読みました。

とても薄い本です。
でもなかなか深い内容でした。

目を覚ましたら、四肢を拘束された状態でベッドに寝かされ・・・・ここはどこ?と思ったら、精神病院の閉鎖病棟だった!
なんて、恐ろしい!!
精神病院の閉鎖病棟の実態を少し見てる元看護師のわたしなので、それが自分の身に起きた事ならその場で発狂するかも・・・・・^^;

主人公・明日香は、雑誌のライタ-として忙しく日々を送っていた普通(?)の女性。
普通の明日香からみたら異常な人達に囲まれる入院生活が始まってしまうわけで、最初はパニックなんだけど、段々とその異常な人達と接するなかで、自分の今までの考え方に変化が起きてくる。

何をもって正常、異常と区別させられるのか?

異常のような患者たちだが、一人一人の言う言葉のなかには、マットウな言葉も多い。

正常なはずの看護師の方がある意味、ちょっと病んでる風だったり・・・・。

実際の精神病院の閉鎖病棟に入院している患者さんは、こんなに他者とコミニュケ-ションはスム-ズに取れないとは思うけど・・・・
なかなか面白い設定でした。

明日香が普通でない環境で14間暮らした末に見つけた今後の生き方が凄くマットウなものだというのも良かったな。


これは映画も作者の松尾スズキ氏が製作したそうで、ならば映画も是非、観てみたい!!
そんな風に思う作品でした。

主演は、内田有紀さん。 ほか宮藤官九郎、りょう、碧井優、妻夫木聡、大竹しのぶ

結構、豪華なキャストだし、映画の方が面白いかも!

★★★
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