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読んだ本の感想あれこれ。
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6b3dd9ea.jpg発行年月:2009年9月

“30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。
都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、
地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。
少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。
あの“殺人事件”が起こるまでは……。
辻村深月が29歳の“いま”だからこそ描く、感動の長編書き下ろし作品!

                                     
(講談社HPより)


フリ-ライタ-のみずほが幼なじみのチエミの母親殺害を知り、かつての同級生や、チエミの恩師、元同僚などを訪ねながら、チエミの起した事件の真相を追うはなし。

小学生時代~の女同士の付き合いあれこれは、自分も経験あることだったりで・・・「あ~そういうのあったなぁ~」なんてうなづきながら読みました。

他者と自分を比べて、自分はこの辺ではこう振舞おうとか、誰でも多少は考えながら集団社会の中では行動すると思うけど、そういう女性特有のちょっと煩わしいような関係の描写もよく表れていたかな?

ここでは、家族特に母親との関わり方も大きな要素だったとも思う。
チエミの家族は昔から仲良し、それは年頃になると「普通じゃない」=ちょっと変。と周りから思われてしまう。
あくまでも、自分の家族(母親)との関わりを基準に考えるからかな?

そんなチエミが母親を殺害。
どうして?の疑問は、事件を追うみずほ同様、謎でした。

終盤(第二章)で、逃亡しているチエミの事件の真相を語るような話には、切なさで胸が痛かった。
ナンで逃亡なんかしたのよ!?(怒)

殺されたお母さんがあまりにも気の毒。

あることから口論になっての結果でしょう。
娘の幸せを強く願っていただけなんでしょうに・・・。

みずほと母親の関係も時々、描かれていたけど、対照的。
幼い頃の話はちょっと重かった。
でも離れているから大きな衝突にならないだけかな?

どっちにしても衝突し出すと、かなり面倒な関係になることは否めないんだろうな。

みずほが同時に取材する赤ちゃんポストの病院のことも上手くチエミの逃亡と繋がっていた。
最近、そういえば、あまり聞かないけど、上手く機能してるのかな?なんて
ちょっと気になりました。

表題の意味「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」・・・・・切ないわ~泣けました(/_;)

後味良くないけど、文章の上手さでなかなか面白く読みました。


★★★★




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