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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年3月


 過労自死———。決して、彼が弱かったのではない。では、なぜ、彼は死ななければならなかったのか? 答えを探して、大企業を相手にした戦いが始まる。 小さな人間が秘めている強さを描く、直木賞作家のノンストップ・エンターテインメント! 大手居酒屋チェーン「山背」に就職し、繁盛店の店長となり、張り切って働いていた健介が、突然自ら命を絶ってしまった。大手食品メーカー「銀のさじ」に務める恋人の千秋は、自分を責めた――なぜ、彼の辛さを分かってあげられなかったのか。なぜ、彼からの「最後」の電話に心ない言葉を言ってしまったのか。悲しみにくれながらも、健介の自殺は「労災」ではないのか、その真相を突き止めることが健介のために、自分ができることではないか、と千秋は気づく。そして、やはり、息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と共に、大企業を相手に戦うことを誓う。小さな人間が秘めている「強さ」を描く、社会派エンターテインメント。

                     (幻冬舎HPより)



過労自死・・・・重たいテーマ。

大学を卒業して就職した会社は、誰もが知っている有名企業。
しかし、働いてわかる過酷な労働体制。

自死に至った藤井健介の段々と追い詰められていく様子が辛かった。
こんな風に段々と疲れ切ってまともな判断も出来くなり、今の状況に
耐えられずに死を選んでしまった。

恋人の千秋の無念さも痛いほど伝わって来た。
最後にかけた言葉を後悔する千秋が本当に可哀想。


企業側の言い分には、本当に腹が立った。
本当にこんな人たちがトップにいる会社なんて最悪。


企業の対応に誠実さがないことに呆れ、怒り、両親と千秋は闘うことに。
すごくエネルギーのいることだけど、亡くなった健介の名誉を守るため。
責任感がつよく真面目。
自分が無理してでも他の従業員を気遣う姿が素晴らしいことだけれど
それがかえって最悪の決断をさせてしまうことに。

ああ辛いなぁ~。

こんな自死、子どもがしたら、親はたまらない。


最後は和解したけれど、健介は戻って来ない。
二度とこんな風に追い詰められる人が出ないで欲しい。


これ、ワタミのことだなと途中で気づく。
ニュースで少し知っていたけど、もう絶対、ワタミは利用したくないわ~。



                           ★★★
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