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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年3月

深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。
母と息子は東京から逃げることを決めた――。
辻村深月が贈る、一家の再生の物語。

                (中央公論新社HPより)



父親が深夜交通事故の報せ。
同乗していたのは女優。
女優はその後、事故の後遺症に悩んで自殺。
雑誌の記者たちの取材が一家に押し寄せる。

父親は、姿を消したまま。
母親の早苗は、息子の力を連れて、逃げることを決断する。



逃げるのは、東京から、高知→兵庫県の瀬戸内海に浮かぶ島(家島)→大分
→仙台→北海道


逃げた先で、出会った人たちとの交流が温かい。
皆が親子に寄り添い、助けてくれる。

途中、亡くなった女優の息子が二人の元を訪れ、何か嫌なことが起きる?
と思ったけれど2人を責めるために来たわけではなかったのでホッとする。
そして、逃げている力の父親・拳との再会のキッカケも作ってくれた。


終わってみれば、親子の旅行記みたいな話だったけど、早苗がとった
行動は、力を守るためであり、その行動のおかげで力は色んな人と知り合い
成長した。

親子3人がこれからは平穏に暮らせるといいな。


                        ★★★
 
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