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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年2月

自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。
北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が背後に回り、ニコが前面に出るというもの。最初の仕事は読書感想文コンクールでの入選。弥子が書いてニコの名前で応募した感想文は見事文部科学大臣奨励賞を受賞、授賞式にはニコが出席した。
ふたつめの仕事は、史上最年少で芥川賞を受賞すること。ニコの曽祖父の遺品の中にあった小説を弥子がアレンジして応募した小説「あかるいよなか」は、芥川賞の登竜門となる文芸誌の新人賞を受賞する。作品はその後順当に芥川賞にノミネート、そしてついに受賞の時を迎えるが……それは「てらさふ」仕事を続けてきた、ふたりの終わりのはじまりだった――。
てらさふ――とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所は? 女の子の夢と自意識を描きつくした、朝倉かすみの野心作。

                        (文藝春秋HPより)


いつも変わった物語を書く朝倉さん。
今回の話は、二人の少女・弥子とニコが、二人で組んで完璧なひとつの
「わたしたち」になるという目的のために、手段を選ばず有名になる方法を探り、
その目的を達成していく物語。


読書感想文で全国コンクールまで進み入賞したあたりまでは、よしよしよくやった!と
二人と一緒に喜べたけれど・・・・
その後の芥川賞の史上最年少を狙うあたりから、いいのかなぁ~?
そんなことまでして、大丈夫?と心配しながら読みました。


でも、二人だけであれこれやってきたけれど、有名になると、いろいろな人とも繋がりが
生まれて、そんな中から、ほころびが・・・。

結局、二人のしたことはほかの人にばれるのですが、ばれて良かった。
このままばれなかったら、二人は間違ったまま大人になって、取り返しがつかない
人生を歩んでしまうことになったから・・・。

まだ高校生。
二人は別々に違う道で正しい大人になってほしいなぁ~。

特に感動はなかったけど、面白い話だった。


                             ★★★
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