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読んだ本の感想あれこれ。
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510LSRnx54L__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2013年1月


取り戻そうと思えば、いつでも取り返せる──闇の扉を開く新しい長編。

いい匂い。あの街の夕方の匂い----人生の黄昏時を迎え、一人で暮らす雛子の元を訪れる様々な人々。息子たちと幸福な家族、怪しげな隣室の男と友人たち、そして誰よりも言葉を交わすある大切な人。人々の秘密が解かれる時、雛子の謎も解かれてゆく。人と人との関わりの不思議さ、切なさと歓びを芳しく描き上げる長編。記憶と愛を巡る物語。

                                         (新潮社HPより)


物語を読み進むうちに段々と、登場人物たちの相関関係がわかってくるという話で
なかなかそ面白かった。


マンションで一人暮らしをする雛子は54歳。
最初に結婚した夫とは死別。
その後、再婚したが、離婚して一人。
次々に登場する人物達の話もなかなか面白い。
覚書として人物たちを書いておこう。

<父親違いの雛子の息子たち>
長男・正直・・・妻・絵里子と生後半年の娘がいる。
次男・誠・・・・法学部の学生。美人のガ-ルフレンド・亜美

<同じマンションの住人たち>
丹野夫妻・・・60台?夫の龍次は、たびたび、雛子の部屋を訪ねて来る。
岸田夫妻・・・70代後半~ 丹野夫人と岸田婦人は飼っている犬を通しての関わりがある。


これとは、別に、雛子の妹・飴子の話も。
飴子は雛子とは音信普通になっていて、雛子はそれでも妹のことが気になっている風で、度々、現れる
架空の妹と会話しながら生活をしている。
途中から、その妹は、カナダの日本人学校の教師として働いていることがわかる。
そこの生徒である小学校3年生のなつきの話から、飴子の近況もわかってくる仕組み。
なつきちゃんは、両親には言えないことでも小島先生にならわかって貰えると信頼している様子。

物語の最後で、姉妹は連絡を取り合ったり、再会したりするのかな~?なんて期待で読みましたが
それは期待はずれでした。

でも、いろいろなことが、中途半端なままで終わるこの終わり方が何故かとっても
心地良い。
江國さんの文章も、やっぱりいいなぁ~。

こん表題の意味も読んだあとだと、いろいろな解釈が出来ていいな。
ちょうちんそで・・・・いまの言い方だとパフスリ-ブ?
懐かしい子ども時代に着ていたブラウスを思い出しました。



 
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