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読んだ本の感想あれこれ。
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boox_bk-4062648865.jpg発行年月:1997年8月(文庫本)
    単行本は2000年6月発行



「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」。通り魔に襲われた17歳の女子高生安藤麻衣子。美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた心の闇から紡ぎ出される6つの物語。少女たちの危ういまでに繊細な心のふるえを温かな視線で描く、感動の連作ミステリ。日本推理作家協会賞受賞作。

                   (講談社HPより)




女子高校生・麻衣子が殺される場面から始まる物語。
麻衣子は、綺麗で頭も良くて、誰からも憧れの目を向けられていた少女。
けれど、心のなかには抱えている悩みがあって、保健室の神野先生のところだけ内面を見せていた。
そして、生前、書き溜めていた麻衣子の童話が見つかり、そのお話が物語のなかに劇中作のような形で登場する。

そのなかのひとつが「ガラスの麒麟」。
この時期特有の、繊細な気持ちがよく表されていると思う。
切なくなるようなお話ですが・・・惹かれるものがありました。

そして、麻衣子はなぜ、殺されたのか?
その真相は最後まで謎なのですが・・・・最後にはキチンと明かされます。
全く予測出来なかった!
けれど、物語を振り返ってみれば、なるほど!と納得のいくものでした。

麻衣子と幼いときから家族ぐるみの付き合いのあった野間直子に麻衣子の霊が乗り移ったかのようなことばはちょっと怖かった。
でもそれにもちゃんと理由があったことに後で気づく。

最初から最後まで引き込まれるように読ませるのはさすが!

切なくて哀しい物語ではあるけれど、人の優しさにも触れ、温かい気持ちに最後はなれました。


                                           ★★★★

 
 
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