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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年3月

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。
その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。

2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者が贈る、圧倒的な“恋愛”小説。

                  (朝日新聞社出版HPより)




面白かった!
母親の束縛や婚活に疲れ、実家の群馬から東京に出てきた真実35歳。

そして、出会った西澤架。
今までの婚活で出会った相手たちとは違って、魅力的な人で
どうしてしても、この人と結婚したいと強く思って、取った行動は
アザトイ。

ま、でも結果オーライだし、いいのか?


物語のなかで主人公の真実を通して、人が持つ傲慢さと善良さについて
考えさせられる。

自分はどうだろうか?とつい考えてしまう。

しかし、真実の母親・陽子は嫌なかんじ。
誰でも、子どものことは可愛いし、幸せになってほしいと願っているけど
こんなこと、言われたりしたら息が詰まる。
逃げ出して正解だ!

こんな母親にはなりたくない!と強く思った(^^ゞ


                          ★★★
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発行年月:2019年2月


 月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。のび太はそれを「月のウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまう…。そこでドラえもんのひみつ道具<異説クラブメンバーズバッジ>を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。そんなある日、のび太のクラスに、なぞの転校生がやってきた。

                   (小学館HPより)




ドラえもんは正直、あまり見ていません^^;

でも辻村さんが書いたものだから・・・と手に取りました。

読み始めたら、面白かった!
ベタな展開なんだけど、読みながら自然とドラえもんの声=大山のぶよさんに
頭のなかで変換されたりして・・・

あまり見てなかったわたしがこんな感じなら、ドラえもんファンなら
大喜びでしょうね~(^^)


月のウサギの世界観もよかった。
地球以外にこんな風にまた違う世界があって、どこで生きて居る者がいるって
想像するだけでワクワクする。
でも、そこにはそこでの問題もあって・・・
意外とリアル。
大人も楽しめる内容だった。


装幀もシックでいい!
表紙をめくってすぐのドコでもドアには、感激でした!



                        ★★★



発行年月:2018年6月


 2018年本屋大賞受賞後第一作! 美術教師の美穂には、有名人になった教え子がいる。彼の名は高輪佑。国民的アイドルグループの一員だ。しかし、美穂が覚えている小学校時代の彼は、おとなしくて地味な生徒だった――ある特別な思い出を除いて。今日、TV番組の収録で佑が美穂の働く小学校を訪れる。久しぶりの再会が彼女にもたらすものとは。

                     (講談社HPより)


深く傷つけるとは思わず、やった言動が、人を傷つけていたとわかった
瞬間の居たたまれさを描いたお話を集めたもの?

<ナベちゃんのヨメ>
大学時代のコーラス部の同期、渡辺佳哉が結婚するという。
仲間の話では、その相手がやばい相手らしい。

ナベちゃんは、異性を感じさせない良い人だった。
女子が多いコーラス部内では、ナベちゃんのお人よしを利用することは
あっても異性として付き合う者はいなかった。


<パッとしない子>
5人組アイドルグループの一人の小学生時代、知っている教師。
番組の企画で母校訪問。
小学生時代は、パッとしない子の印象だったが、今では美形アイドルとして人気者。
そして再会した彼から言われた言葉は「先生のことは家族全員が嫌い」


<ママ、はは>
親友の引っ越しの手伝いに行き、出て来た成人式の写真を見ながら聞く
母親の話。
その最中、かかって来た彼女の母親の電話。
聞いていた話と、その電話で話す彼女の母親に対する態度が噛み合わない。


<早穂とゆかり>
県内情報誌のライターをしている早穂。
塾経営をしていて最近、メディアでも取り上げられ有名人になっている
ゆかりをインタビューすることに。
彼女とは、小学校時代同じクラスだったことがある。
その時の彼女は、大人しいイタイ少女の印象。

再会した彼女は昔の面影はなく自信に溢れた輝かしいオーラ。

そして彼女の言葉に唖然とさせられることに。



ちょっとは身に覚えがあるけれど、そこまで覚えていない自分の言動。
それが、誰かを深く傷つけていたとわかってしまったら・・・・
こわいなぁ~。
そんなお話。

後味悪いけど、楽しめた。

表題と表紙の絵は、本の内容にピッタリ!




                         ★★★



発行年月:2018年3月

深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。
母と息子は東京から逃げることを決めた――。
辻村深月が贈る、一家の再生の物語。

                (中央公論新社HPより)



父親が深夜交通事故の報せ。
同乗していたのは女優。
女優はその後、事故の後遺症に悩んで自殺。
雑誌の記者たちの取材が一家に押し寄せる。

父親は、姿を消したまま。
母親の早苗は、息子の力を連れて、逃げることを決断する。



逃げるのは、東京から、高知→兵庫県の瀬戸内海に浮かぶ島(家島)→大分
→仙台→北海道


逃げた先で、出会った人たちとの交流が温かい。
皆が親子に寄り添い、助けてくれる。

途中、亡くなった女優の息子が二人の元を訪れ、何か嫌なことが起きる?
と思ったけれど2人を責めるために来たわけではなかったのでホッとする。
そして、逃げている力の父親・拳との再会のキッカケも作ってくれた。


終わってみれば、親子の旅行記みたいな話だったけど、早苗がとった
行動は、力を守るためであり、その行動のおかげで力は色んな人と知り合い
成長した。

親子3人がこれからは平穏に暮らせるといいな。


                        ★★★
 



発行年月:2017年5月


 あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

                      (ポプラ社HPより)




7人の少年少女たち。

彼らは同じような不登校。
自分の部屋の鏡が光るとき、そこから城に入れる。
城に居られる時間は、毎日朝9時から夕方5時まで。
ルールを破るとおおかみに食べられる。

どこかに隠されている1つの鍵を見つけると、それで願いが1つ叶う。
が、願いが叶ったら、城は閉鎖され、城のなかでの記憶も消える。

城のなかにいる狼のお面をつけた少女の正体が気になっていた。

読みながらの謎が、最後に全て明かされて、それが凄い!
そうか、そういうことだったのかぁ~!!と感動!!


不登校って、こんな些細なことで仲間外れにされたりして学校に行き難くなるんだな。
怖いな。
でも、喜多嶋先生みたいな人が存在していたら、学校に行けなくても
その後の将来を希望あるものする方法が見つかる。


7人が偶然、また巡り会う日が来るといいな。


                        ★★★★★
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