発行年月:2010年12月
結婚5年目。私たちの店は、郊外の古いビルの地下にある
「coffee NADA」のマスター夫婦をめぐる不穏な日常
----共有される時間と不在の時間の記憶。
現在と過去、変わらぬ日常と秘密の外出
(文藝春秋HPより)
NADAってなんだ??と思ったら、物語の夫婦が営む喫茶店の名前だった。
夫婦は結婚と同時に喫茶店を開いた。
そこには、近所の常連客が集う。
物語は連作形式で、時々、夫婦の過去の元恋人の話だったり、ずっと昔の小さい頃の思い出だったりが語られる。
夫婦仲は悪くもなく良くもなく?
お互い、恋人が出来たりしてそれをお互い気づいている。
でも、夫婦は特にお互いのことは干渉せず、夫婦の変なル-ルを作ってゲ-ム感覚で楽しんでいたり・・・
他人から見たら変わっているかも。
わたしは絶対出来ない(笑)
でも、二人が似たもの同士だから、こういう状況でも暮らしていけるんだろうなぁ~。
常連客のメンバ-も似たようなかんじで、古本屋の夫婦もなかなか面白かった。
夫婦でラブホテルに行った話は愉快でした。
取り立てて、珍しい出来事が起きるわけでもないけど、こういう雰囲気の話は好き。
次回作も期待してます(^^)
★★★
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発行年月:2010年4月
気づかないふりをしていた。
もう愛していないこと。
もう愛されていないこと。
直木賞作家が美しくも儚い恋の終わりを描いた傑作
(祥伝社HPより)
10この短編集。
ひとつひとつのお話は短いのですが、そこにある人間関係は濃厚。
結婚してるのに、夫以外の男性を気になったり・・・
または男性側の視点で描かれる話があったり、様々な人間模様の中にある「恋」?
なんて事無い話のなかにある心理描写の上手さは、井上さんらしい。
どれもそれぞれ面白かったけど、結構すきなのは「犬」かな?
夫の会社の同僚男性に少し惹かれている妻の気持ちの表現がよかった。
この夫の鈍感なところに、苛立つかんじもちょっと微笑ましいものを感じました。
暫くしたら「どんな話だっけ?」と思うような話なんですが、読んでる間は楽しめました♪
この表題の短編はない。
ということは、この表題は全てを含めた言葉ということ?
う~ん、そう思うと、この題、結構、深いかも~。なんて一人で思ってます(^^)
気づかないふりをしていた。
もう愛していないこと。
もう愛されていないこと。
直木賞作家が美しくも儚い恋の終わりを描いた傑作
(祥伝社HPより)
10この短編集。
ひとつひとつのお話は短いのですが、そこにある人間関係は濃厚。
結婚してるのに、夫以外の男性を気になったり・・・
または男性側の視点で描かれる話があったり、様々な人間模様の中にある「恋」?
なんて事無い話のなかにある心理描写の上手さは、井上さんらしい。
どれもそれぞれ面白かったけど、結構すきなのは「犬」かな?
夫の会社の同僚男性に少し惹かれている妻の気持ちの表現がよかった。
この夫の鈍感なところに、苛立つかんじもちょっと微笑ましいものを感じました。
暫くしたら「どんな話だっけ?」と思うような話なんですが、読んでる間は楽しめました♪
この表題の短編はない。
ということは、この表題は全てを含めた言葉ということ?
う~ん、そう思うと、この題、結構、深いかも~。なんて一人で思ってます(^^)
★★★
発行年月:2010年4月
「つや」、夫がふと口にした、謎の言葉。それはだれ? どんな女?
絡み合う七つの恋と性の物語。
私は愛されているのだろうか----夫、恋人、父と関係のあったらしい、艶という女の危篤の知らせをきっかけに、自分の男をいつも以上に観察する女たち。立ち現れる男たちの他人のような姿。性的に奔放な一人の女をめぐる大きな渦のような人間模様の中に、女と男の恋の本音を描き出す刺激的な長編。著者の真骨頂。
(新潮社HPより)
表題がひらがななのが良い!
読む前は、「通夜?」と勝手に理解しましたが、それだけではなかったのです!
物語の中心にいる「艶」という一人の女性。
彼女は、物語のいつも真ん中に居ながらも多くは登場しない。
物語は連作形式で進み
最初の話では、艶の従兄弟にあたる行彦が、艶がO島で死にかけているという連絡を受ける。
その電話を受けた夫を横で見ている妻の環希(51歳)が語る、いろいろ。
そして、艶の最初の夫の愛人・湊(29歳)
・艶の愛人だったかもしれない男の妻、サキ子(60歳)
・艶がスト-カ-していた男の恋人、百々子(33歳)
・艶のために父親から捨てられた娘、麻千子(20歳)
・艶を看取った看護師、杏子(31歳)
・艶の最後の夫、松生春二(49歳)
と艶に直接、接点があった者やその者の近い立場の人が登場して、自分の今の状況を語る。
そこから、あまり登場しない艶という一人の女性がどんな人なのかが段々と見えてくる
面白い展開の物語でした。
艶の存在が多くの人の人生を引っかき回しているかんじ。
今までその存在を忘れていた者たちも、艶が死にそうという事を知り、日常に変化が起きる。
人って生きているとどんどん繋がっていくんだな。
知らないうちにいろんな人の生き方にも影響を与えてしまうものなんだな。
なんて思いながら読んでいました。
ラストは、唐突過ぎるほど自然で、続きがあるかと思わずペ-ジをめくり・・・・
「あ、終わったのね・・・^^;」なんて具合でした。
でも、よかった。
どういう風によかったのか?伝えるのが難しいけど、
こういう物語、好きです。
「つや」、夫がふと口にした、謎の言葉。それはだれ? どんな女?
絡み合う七つの恋と性の物語。
私は愛されているのだろうか----夫、恋人、父と関係のあったらしい、艶という女の危篤の知らせをきっかけに、自分の男をいつも以上に観察する女たち。立ち現れる男たちの他人のような姿。性的に奔放な一人の女をめぐる大きな渦のような人間模様の中に、女と男の恋の本音を描き出す刺激的な長編。著者の真骨頂。
(新潮社HPより)
表題がひらがななのが良い!
読む前は、「通夜?」と勝手に理解しましたが、それだけではなかったのです!
物語の中心にいる「艶」という一人の女性。
彼女は、物語のいつも真ん中に居ながらも多くは登場しない。
物語は連作形式で進み
最初の話では、艶の従兄弟にあたる行彦が、艶がO島で死にかけているという連絡を受ける。
その電話を受けた夫を横で見ている妻の環希(51歳)が語る、いろいろ。
そして、艶の最初の夫の愛人・湊(29歳)
・艶の愛人だったかもしれない男の妻、サキ子(60歳)
・艶がスト-カ-していた男の恋人、百々子(33歳)
・艶のために父親から捨てられた娘、麻千子(20歳)
・艶を看取った看護師、杏子(31歳)
・艶の最後の夫、松生春二(49歳)
と艶に直接、接点があった者やその者の近い立場の人が登場して、自分の今の状況を語る。
そこから、あまり登場しない艶という一人の女性がどんな人なのかが段々と見えてくる
面白い展開の物語でした。
艶の存在が多くの人の人生を引っかき回しているかんじ。
今までその存在を忘れていた者たちも、艶が死にそうという事を知り、日常に変化が起きる。
人って生きているとどんどん繋がっていくんだな。
知らないうちにいろんな人の生き方にも影響を与えてしまうものなんだな。
なんて思いながら読んでいました。
ラストは、唐突過ぎるほど自然で、続きがあるかと思わずペ-ジをめくり・・・・
「あ、終わったのね・・・^^;」なんて具合でした。
でも、よかった。
どういう風によかったのか?伝えるのが難しいけど、
こういう物語、好きです。
★★★★
発行年月:2009年7月
おばあちゃんはあなどれない-----何かが過剰で、何かが足りないこの世の中。今日も出くわす(ばかげた)事象を、宇陀川静子・75歳は見過ごさない。
チャ-ミングで痛快な家族小説。
(中央公論新社HPより)
愉快。愉快。
静子さんの考え方、いいなぁ~(^^)
近くにいたら、お友達になりたい!
ご主人を亡くして、1年ほど前から、息子・愛一郎とその妻・薫子とその娘で高校1年の、るかと同居している静子さん。
週2日はバスでフィットネスクラブに水泳をしに行き、幅広い年齢の方たちと交流している。
フットネスクラブのあちらこちらに貼られる「・・・しましょう」「・・・・しないようにしましょう」の類のものをナンとも馬鹿げたものだと常々思いながらも面と向かって抗議するような事はしない。
ささやかなに抗議しましたが・・・笑
息子夫婦や孫の様子を見ていて、何か普段と違うな~と敏感に察するけど、やはり口出しはしない。
でも、見過ごすのでなく、ちゃんと対策を練って行動する。
誰にも気づかれず、水面下であれこれ画策する様子は、実にチャ-ミング(^^)
こういうおばあちゃんにわたしもなりたい!
静子さん、最高です!
夫の十三が下戸だったから、自分も妻でいるうちは酒は飲まないと決めて十三の通夜の席で、50年ぶりにお酒を口にした静子さん。
思い出を回想するような場面では、ご主人との関係は円満だったとは言えないようなこともあり、悩んだ時期もあったよう。
生きていればいろいろあるけど、年を取ったときに、静子さんみたいな心持ちで居らるのは、その人の考え方ひとつなんだろうなぁ~。
自分が子供の頃の75歳って、もうすごい年寄りって感じだったけど、考えてみれば、自分の母親もそんな年なわけで、未だに運動してるし、海外旅行にも行ったり、すごく楽しそうだものなぁ~。
わたしも75歳頃になったとき、毎日がたのしいって思えるような生き方をしていたいな。
なんだか、未来に勇気をもらえた感じのお話でした♪
★★★★★
おばあちゃんはあなどれない-----何かが過剰で、何かが足りないこの世の中。今日も出くわす(ばかげた)事象を、宇陀川静子・75歳は見過ごさない。
チャ-ミングで痛快な家族小説。
(中央公論新社HPより)
愉快。愉快。
静子さんの考え方、いいなぁ~(^^)
近くにいたら、お友達になりたい!
ご主人を亡くして、1年ほど前から、息子・愛一郎とその妻・薫子とその娘で高校1年の、るかと同居している静子さん。
週2日はバスでフィットネスクラブに水泳をしに行き、幅広い年齢の方たちと交流している。
フットネスクラブのあちらこちらに貼られる「・・・しましょう」「・・・・しないようにしましょう」の類のものをナンとも馬鹿げたものだと常々思いながらも面と向かって抗議するような事はしない。
ささやかなに抗議しましたが・・・笑
息子夫婦や孫の様子を見ていて、何か普段と違うな~と敏感に察するけど、やはり口出しはしない。
でも、見過ごすのでなく、ちゃんと対策を練って行動する。
誰にも気づかれず、水面下であれこれ画策する様子は、実にチャ-ミング(^^)
こういうおばあちゃんにわたしもなりたい!
静子さん、最高です!
夫の十三が下戸だったから、自分も妻でいるうちは酒は飲まないと決めて十三の通夜の席で、50年ぶりにお酒を口にした静子さん。
思い出を回想するような場面では、ご主人との関係は円満だったとは言えないようなこともあり、悩んだ時期もあったよう。
生きていればいろいろあるけど、年を取ったときに、静子さんみたいな心持ちで居らるのは、その人の考え方ひとつなんだろうなぁ~。
自分が子供の頃の75歳って、もうすごい年寄りって感じだったけど、考えてみれば、自分の母親もそんな年なわけで、未だに運動してるし、海外旅行にも行ったり、すごく楽しそうだものなぁ~。
わたしも75歳頃になったとき、毎日がたのしいって思えるような生き方をしていたいな。
なんだか、未来に勇気をもらえた感じのお話でした♪
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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