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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:1965年12月

静かな田舎に,ちいさいおうちがたっていました.
まわりに工場がたち,にぎやかな町になるにつれて,
ちいさいおうちは,白いヒナギクの花が咲く田舎の景色を
なつかしく思うのでした.
美しい名作絵本. 

                   (岩波書店HPより)



たぶん、小学生のとき、読んだ以来。
中島京子さんの「小さいおうち」を読んで、映画を見て
そういえば・・・絵本があったなぁ~と思って居たところに主人が
図書館から借りて来たのをわたしも懐かしい思いで再読しました。

ああ、こんな深い話だったんだぁ~。

小さい頃は、ただこの表紙絵が可愛くて何度か開いて絵を中心に見ていた記憶。

ちいさいおうちが、段々と窮屈な環境のなかに居るのが可哀想になります。
が・・・最後は、またのびのびと自然のなかに居られるようになって
本当に良かった♪

人も同じかもね~。
都会に若い時は憧れるけれど、やっぱり自然がないところは窮屈。


やはり絵も素晴らしい!!
大人になってみても、何度もじっくり見たくなる絵です!

この著者の他の絵本も今度、借りてみよう!


                        ★★★★★
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発行年月:2013年11月


 3.11の直後、東北に石油や灯油を届けるために、ディーゼル機関車が活躍したのをご存知ですか? 全国から集められたディーゼル機関車たちが、新潟から福島の郡山へと走ったのです。最初に出発したのが、デーデです。途中、雪でスリップし、立ち往生してしまいます。なんとか郡山に着いたときには、予定の時刻を、3時間過ぎていました。それでも、みんな待っていてくれ、とても喜んでくれました。
実話が元になった絵本です。

2011,3.11、東日本大震災で、東北本線、東北新幹線、東北自動車道ともに不通となり、東北への輸送が絶たれました。その時、中越地震を経験していた新潟のJR貨物の方たちを中心に、燃料を届ける取り組みが始まります。電気の通っていない磐越西線を使うため、全国からディーゼル機関車が集められます。また、燃料は横浜の根岸から新潟の貨物ターミナルに運ばれます。運転士さんも急遽ディーゼルを動かす研修をして、震災から2週間、3月26日にディーゼル機関車が10両のタンクをひいて出発したのです

                   (童心社HPより)



こんな風に頑張ったディーゼル機関車と、それに関わった人たちの奮闘ぶりに
胸が熱くなりました。
知らなかったなぁ~。

絵も素晴らしいです!
雪のなかを燃料を運ぶためにひたすら走り続ける機関車の雄姿が眩しい。

災害時、こんな風にいろいろな頑張りがあったんでしょうね。


                           ★★★★★




発行年月:2014年12月

彼の余分な指は自分のためにある、と女たちは信じた
貧民窟で母親の閨の相手をした 多指症の男娼が指を切り落とし、
釧路の夜の支配者へのしあがる――著者新境地の 傑作ノワール、誕生。

                  (文藝春秋HPより)




影山博人・・・不思議な人。

人当たりは礼儀正しく温厚なかんじだけど、行動が突飛。
生まれたときに6本ずつあった四肢の指の両手のそれぞれを失くし
その傷跡が瘤になっている。
容姿が整っているだけに、その瘤が目立ち女たちの記憶にも残る。

そんな博人と関わった8人の女たちの物語。

この表紙写真は、なんだかとても物語の雰囲気に合っている!!

最後の話<いきどまりのMoon>は、読み手によっていろんな解釈がされると
思うけれど、博人は死んだのかな?
でも茉莉との会話には、温かい人間らしい感情が現れていて
幸せになったのかな?と思えた。


                        ★★★★
 



発行年月:2008年11月

善と悪、生と死が交錯する『永遠の仔』以来の感動巨篇! 全国を放浪し、死者を悼む旅 を続ける坂築静人(さかつき・しずと)。彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、 末期癌の母らのドラマが繰り広げられる.

                 (文藝春秋HPより)



読みそびれていた本を図書棚で見つけ借りて来た。
坂築静人32歳は、全国を廻り、亡くなった人を悼み続けている。

最初から、何のためにしてるの?
何が彼をそんな風にさせたのか?
疑問だらけでした。


そして数々の死。
事故死あり殺人あり病死あり・・・・重苦しい話のなかで、唯一明るいのが
静人の家族たち。
でも静人の母・巡子は末期ガンで余命3か月の宣告を受けている身。
そんななかでも前向きで明るい巡子。
何処かにいる静人のことを気にかけている。
彼が悼む人と呼ばれ、マスコミに取り上げられたことを知る。
それを取り上げた記者の蒔野抗太郎とも後半、会う。
その場面は、良かった。
ちょっとヤサグレ感の強かった記者の蒔野が倖世の話から
静人の生い立ちやらを聞いて、今までの思いを変えるキッカケに
なったような場面。
 
 
静人は、旅の途中、夫殺しの罪で服役していた女性・奈義倖世と知り合い
倖世が勝手に付いていくという形で二人連れのかたちで世間からも認識される。
二人の関係はその後変化する?と期待したけれど・・・・。


静人という人が行う「悼み」は理解し難いけれど、死者が生きて居たこと
誰かに愛されていたことを忘れないでいるというのは、死者にとって
嬉しいことだろうなと感じた。


ラストの場面は、感動的で、ジ~ンと来た!

読んで良かった。


                          ★★★★



 
 
 



発行年月:2000年9月


 2000年3月に亡くなった人気絵本作家クーニーの最後の作品。
木の声を聴き、風のうたを編む、かご作り職人の美しい心を描いた絵本。

                    (あすなろ書房HPより)


今から100年以上前、アメリカのニューヨーク州ハドソンから
それほど遠くない山あいの地方に、かごを作って生計を立てている
人たちがいました。
丈夫で美しいかごを作るための技術と静かな情熱は
長い間、父から子へ、こんなふうに伝えられていたのです。
                (本の表紙裏の解説より)




この本は、何かの雑誌で、紹介されていて、読んでみたい!

絵は好きなバーバラー・クーニーさんだし・・・と思い、図書館で借りました。
バーバラー・クーニーさんの最後の作品だったとは・・・
なんだか余計、感慨深いものがあります。


絵が素晴らしいのは、当然ですが、物語の内容がとても深い。
これは子どもより大人が読んだ方がじ~んと感じるものが大きいかも。

人が生きるうえで大切なこと。
自然の声に耳をちゃんと傾けられる暮らしは素晴らしいな。
他人の持つ信念を蔑んだりするのは、恥ずかしいことだな。
などなど、いろいろと考えさせられたお話。

かご作りをするお父さんは息子に無言で大切なことを伝えるけれど、最初は
理解出来ず、苦悩する息子。
でもそれを見守り、助言するほかの人がいて・・・息子は大切なことに
自分で気づくことが出来る。



今はかごは、あまり使われなくなった。
安くいつでも安易に手に入る物が他に沢山あるのだから・・・。

そういえば、昔はお母さんが八百屋さんに買い物に行ったりするときには
カゴを持って行ってな・・・なんていう懐かしい光景も思い出したりして・・・

素敵な絵本でした!!
この本に出会えて良かった!!


                         ★★★★★
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