忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9


発行年月:2021年7月


『明日の食卓』著者が本当に描きたかった、心にささる男女反転物語。
「だからいつまで経っても、しょうもない女社会がなくならないのよ」
「男がお茶を汲むという古い考えはもうやめたほうがいい」
女が外で稼いで、男は家を守る。それが当たり前となった男女反転世界。池ヶ谷良夫は学童保育で働きながら主夫をこなし、中林進は勤務医の妻と中学生の娘と息子のために尽くし、澄田隆司は妻の実家に婿入りし義父とともに理容室を営んでいた。それぞれが息苦しく理不尽を抱きながら、妻と子を支えようと毎日奮闘してきた。そんななか、ある生徒が塾帰りの夜道で何者かに襲われてしまう……。
「日々男女格差を見聞きしながら、ずっと考えていた物語です。そんなふうに思わない世の中になることを切望して書きました」――椰月美智子

                    (角川書店HPより)



男性が家庭を守り、女性が社会で活躍する世界。
3家族の様子を描いている。


池ケ谷家・・・夫婦ともに教師で職場で出会い結婚。夫は教師を辞め学童保育で
働きながら主夫として家庭を守る。


中林家・・・妻は勤務医。夫は元看護師。


澄田家・・・妻は警察官。夫は妻の父親が営む理容室で共に働く。


池谷ケ家の妻はひどいな。教師としても人間としても嫌なかんじの人で
夫の義夫が気の毒になってくる。
離婚を決めてスカッとした。

それぞれの家庭の子どもたちは素直でいい子たち。

男性だから、女性だからとあまり考えるのもどうかな?


この物語の子どもたちが成長したときには、男女の格差なんて言葉自体も
なくなってしまえばいい。



                         ★★★
PR



発行年月:1970年6月


あかちゃんが生まれた、
私はお姉さんになった-この事実を受け止め、
納得しようと揺れ動く幼い主人公の心が、淡い水彩の絵に託されている。

                   (至光社HPより)



タイトルに惹かれて久しぶりに岩崎さんの絵本を手に取った。
やはり、いいな。

淡い色使いが優しい絵を引き立てている。


あかちゃんが来る日のお姉さんになろうとしている女の子の様子が
微笑ましい。



自分の3つ下の弟が家に来た日のことを思い出す。
不思議とその時の一瞬の様子はしっかり覚えている。

まさにこの絵本の通り。

ああ懐かしい。



廊下から顔をそっと出しているうしろ姿の絵がすき。


                       ★★★★★



発行年月:2021年3月


びっくり!と笑いがつまったやさしい物語
さくら村には、さくらの木がいっぱい植わっています。
それぞれのさくらの木に名前が付いているのです。
そんな、さくら村では、事件がいっぱい起きます。
キセキレイが、とんでもないところに巣を作ったり、
トウモロコシ畑でビックリするようなものを見つけたり、
まんげつの夜には、不思議なことがおきたり・・・・・・。
とんでもないことや、笑っちゃうことや、それはもうたくさんです。
さて、今日は、どんな事件が起きたかというと―――。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
のどかなさくら村で愉快なことが次々と起きます。
そんな幸せいっぱいのやさしい物語です。
〈 目次をみる 〉
 プロローグ さくら、さくら
1 ヘルメットの巣
 2 赤いれんがの家
 3 カワセミじいちゃんとふたご
 4 ホタルの森とホタルマン
5 トウモロコシ畑のすてニワトリ
6 まんげつの夜のひみつ
7 中州の子ネコ
          
 8 パンやさんのパーティ
 エピローグ さくらの木が、もう一本!

                    (小学館HPより)




ホタル狩りに満月の夜にカニの行進を皆で見たり、さくら村は楽しいことだらけ。

こんな村で暮らすのは理想だな。


村の人たちがみんな仲良しで、子どもたちも素直。

絵も素敵で、ほっこりする1冊。

大人も子どもも楽しめる児童書は、やはりいいな。



                     ★★★★★


発行年月:2014年9月


「あらしのよるに」20周年記念企画。350万人が夢中になった「あらしのよるに」シリーズ7巻が、この一冊でイッキに読める!!

累計350万部突破のロングセラー「あらしのよるに」(全7巻)が、2014年でスタートから20周年を迎えます。
オオカミのガブとヤギのメイの友情物語に感動した子どもたちも、もう大人になっているはず。「あらしのよるに」を次の世代に手渡すために、そして、あらためて読みなおして味わうために……。
7巻分の物語が一冊で読める、「完全版」の登場です。

                    (講談社HPより)


子どもたちが小さい時に図書館から借りて読んだけど、7冊もあったんだ~。
全部読んだのかも覚えていないので、この完全版があることを知って
図書館から借りてみた。

やはり途中、読んでいない箇所あった。
ラストもうろ覚えだった。

<第一章>あらしのよるに
<第二章>あるはれたひに
<第三章>くものきれまに
<第四章>きりのなかで
<第五章>どしゃぶりのひに
<第六章>ふぶきのあした
<第七章>まんげつのよるに


うん、やっぱり素敵な話。

オオカミトとヤギでもこんな素敵な友情を築けるのに、
同じ人間同士で争っていることが凄く愚かなことだと感じる。


巻末のきむら氏とあべ氏の対談もいいですね~(^^)


                 ★★★★★


発行年月;2019年3月

第161回直木賞受賞作。

選考委員激賞!

虚構と現実が反転する恐ろしさまで描き切った傑作! ──桐野夏生氏

いくつもの人生が渦を巻き、響き合って、小説宇宙を作り上げている。──髙村薫氏

虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた──

「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ
人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!

江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。
大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。
末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、
弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった……。
著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。

筆の先から墨がしたたる。
やがて、わしが文字になって溶けていく──

                   (文芸春秋HPより)



人形浄瑠璃なんて全く知らないので、その作者・近松半二と
聞いても「??」だった(^^ゞ

でもその生涯を描いたこの物語は、楽しく読めた。
人形浄瑠璃も一度、見てみたいとも感じた。

半二が出会う人たちが皆、半二の後の作品づくりに大きな力を
与えた人ばかりというのも凄い。
半二に人としての魅力があったんだろうなぁ~。


自分にとって厳しくてただ煙たい存在だった母・絹の臨終の場で
会えずに帰ってしまった半二のことを語るお熊の優しい嘘も
良かった。
結局、それがのちに現実となるのもいい。

半二の妻となった、お佐久も素敵な女性。
ほかにも兄の元許嫁の末も素敵だった。


半二の周りにいた人たちはみな、優しい。

半二の娘・おきみが同じように作者として活躍したのかな?
史実を後で調べてみよう。


あまり知らなかった世界の話だったので、読了できるかな?と
読み始めたが、読みやすく最後まで楽しめた。



                   ★★★★
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]