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読んだ本の感想あれこれ。
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51aUUlgAiPL__SX230_.jpg   発行年月:2012年1月


   カワイイ至上主義の世界に放り込まれた男子の運命は!?

   少女向けファッション誌の新米男子編集者・佳孝は
   くせ者揃いのスタッフや年下のモデル達、
   かわいい洋服や小物に囲まれ悪戦苦闘!


                         (文藝春秋HPより)



以前、読んだ本屋さんでのお仕事の奮闘振りを描いた「平台がおまちかね」「背表紙は歌う」も面白かったけれど、今回のお仕事の話も面白かったぁ~。

文芸誌担当を希望する出版社勤務3年目の若者・新見佳孝が主人公。
入社から今までは時事ネタ満載の週刊誌にて勤務。今度こそ文芸部門に・・・・と思っていたら、異動先はロ-ティ-ン向け月刊誌を編集する「ピピピ編集部」。

先輩編集者は、女性。
そして、その雑誌の専属モデル(ピピモ)たちは、中~高校生の女の子。

そこでの通称は、南吉(なんちゃん)。
モデルたちにもその愛称で親しまれる。

最初は、全く希望していない部署での仕事に戸惑う佳孝だけど、与えられた仕事を真面目にこなしていく姿は好感が持てた。
がんばれ~!!と心の中で応援したくなる奮闘振り。

失敗もあるけど、腐らずに、誠意ある対応でカバ-していく。

うんうん、いい!
こういう経験大事だと思う!

雑誌づくりの裏側も知れて、なかなか興味深かった。

華やかな専属モデルたちの裏の姿もなかなか凄いものがあったなぁ~。
仕事をするって、厳しいこともあるんだよね?


こういうお仕事の裏側がわかるお話は面白いな。


                                         ★★★

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51TApXzAaCL__SX230_.jpg   発行年月:2012年1月


   元ヤンキー父としっかり息子、ふたたび見参!

   好評『ワーキング・ホリデー』の2人が帰ってきた!
   イベント盛り沢山、家族の温もり恋しい冬を
   父子と仲間、そして母はどう過ごす?


                          (文藝春秋HPより)


「ワ-キング・ホリデ-」の続編。
元ヤンキ-で、元ホストの沖田大和(通称・ヤマト)と離れて暮らす息子・進の再会。
冬休み、お正月を父子で過ごす。
お料理上手の進くん。しっかり者で、可愛い。
今回は、進くんのお母さん・由希子が、いよいよ登場!

簡単に親子3人で暮らすのは、無理だろうけど、いつか一緒に暮らせる日が来るといいなぁ~。

ヤマトが以前、勤めていた『クラブ・ジャスミン』の経営者・ジャスミンさんは、やはり素敵だな。
ヤマトに言う言葉が、どれもジ~ンと来る。

そして、今のヤマトの職場『ハニ-ビ-・エクスプレス』のメンバ-もみんな楽しい♪

進の友達たちも愉快。
特にコウタが最高~♪

最後の『ピンポ-ン、ハンコください作戦』は、笑えた~^m^


次は進の夏休みを待っての話かな?

次の話が待ち遠しいなぁ~。


                                        ★★★★★

511oy-CHTwL__SX230_.jpg   発行年月:2011年1月

「明日夜二十四時、我々はミサイルを日本の主要都市に撃ち込む」。



官邸に送られたメッセージ。猶予は三十時間。緊迫が高まる中、航空自衛隊岐阜基地から、ミサイル搭載戦闘機F-2が盗まれた。犯行予告動画に、自衛官・安濃は戦慄した。俺はこの男を知っている!

                           (角川書店HPより)




ちょっと前に、北のミサイル発射問題があったので、リアルなかんじで読みました。
ミサイルは、本当に日本国内に撃ち込まれるのか?
日本の自衛隊は、そのミサイルを迎撃することは出来るのか?


物語のなかで、テロ行為を行うのは、「北」の人間なのですが・・・・
その行為に加わっている日本人がいるというのが先ず、驚きでした。
そして、それに加わっている加賀山一郎は、元自衛官で、2年前ある論文を雑誌に寄稿したことが元で退職に追い込まれている。
その論文の内容とは?

そして、一郎には、航空自衛隊の優秀なパイロットの息子・司郎が居たのだが、自殺している。
退職に追い込まれたことと息子の自殺の関連性とは?

   
読みながら、気になることが、いろいろ出て来たのですが、その辺のことは、割とサラッと流されていたかんじで、やや拍子抜けだったなぁ~。
司郎の婚約者で同じくパイロットの菊谷和美との関係ももう少し詳しく知りたかった。

それだからか?加賀山一郎と和美がテロ主導者に、協力することになった動機が、イマイチしっくり来なかった。


しかし、ミサイルを迎撃できたのはよかったぁ~。
結構、あっさり成功しちゃったけど・・・^^;


でも、文章を読ませる力はある著者なので、最初から最後まで、飽きずにスラスラは読めました♪


★★★
61AqSJonWoL__SS400_.jpg発行年月:2012年1月


無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。正体不明の作家を追って、言葉は世界中を飛びまわる

帽子をすりぬける蝶が飛行機の中を舞うとき、「言葉」の網が振りかざされる。希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。
現代言語表現の最前線!

                              第146回芥川賞受賞作



                                      (講談社HPより)


芥川賞受賞の作品「道化師の蝶」のほかにもう1編「松ノ枝の記」が収められている。

どちらも難解ですが、独特の世界観のなかに惹き込まれて、なかなか愉快なかんじでした。
やはり、「道化師の蝶」の方が、好きかな?


よくわからない事だらけですが、そんななかにもファンタジックなかんじもあって・・・・
謎の多言語作家「友幸友幸」を探しながら、いろいろな物語が繰り広げられる。

飛行機のなかで、いろいろな人の着想を捕らえるのだというA.Aエイブラムス氏も不思議な人でした。
捕虫網で氏が捕らえるという架空の蝶の話は、面白かった。
この話だけで広げてくれたら、楽しくて分かりやすいのに・・・・・
話は、どんどん、またわからないところに飛んでいき・・・・・
話の行き先がどこなのか???

しかし、わからないけど、読んでいる間は、楽しかった。

いやはや不思議な物語だ。

話としては、次の「松ノ枝の記」の方が分かりやすいけれど、道化師の蝶には、変な魅力があった!
時間があったら、もう一度読み返してみたい。


                                        ★★★★


51JH6vN8VWL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年2月

20歳の大学生・若松麻紀は、眠れない時や寂しい時、兄さんのベッドに潜り込む。婚約者の話を聞いたのも、ベッドの中だった。兄と妹。夫と妻。親と子。固く結ばれた絆の裏には、淫靡で怖い秘密がある……。


                     (幻冬舎HPより)



若松家の家族の物語。
父親は和菓子店を営み、母親と、父の知り合いの女性が手伝う。
若松家の子どもは長男・和俊(25歳)と長女・麻紀(20歳)。
長男が結婚の約束をした人を家に連れてくるというところから、物語が始まる。


4人家族のそれぞれが、語り手となって4つの章から構成されている。

最初は、「大福御殿」長女・麻紀の話
兄のことが大好きで、結婚を決めたことに動揺する。
二人は、本当に仲良しの兄妹で、眠れないときには兄のベッドにもぐりこんで眠るほど。
麻紀には、2つ年下の高校生の彼がいる。

二番目の話は長男・和俊の語る「愛が生まれた日」
婚約者の富子との出会い。結婚を決めるまでのこと。
家族に富子を紹介したが、驚く両親。
そして妹の麻紀は、婚約者の富子を受け入れられないと言う。

三番目の話「お父さんの星」は家族の主・宏治郎が語る。
店の手伝いをしている弓子との関係が明かされる。

四番目の話「旧花嫁」では、宏治郎の妻・さおりの語り。
宏治郎と知り合う前のさおりの話。
洋菓子屋を営む家に生まれたお嬢様育ちのさおり。
親がお膳立てしたお見合いで知り合った男のこと。
ビックリな真実があれこれ。


普通の仲良し家族だと思ったら・・・・結構、いろいろな暴露話が飛び出して・・・・
この後の若松家は、どうなる??
先が気になってしまうお話でした。

最後のはなしは、嫁にあたる富子に対してさおりが告げることば。
いろいろ過去はあっても、家族は段々に成立していくということだろうか?

なかなか面白く読みました。



 

★★★★

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