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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2014年8月


 スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。
浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、
次から次へと災難に見舞われる片想い中の彼のため、
SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく……!
やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子は──。

                     (東京創元社HPより)




片想い歴5年の富田宝子28歳。

ルームメイトは遊び人のレズビアン・菅沼玲奈。

宝子が片想いしている相手は、西島裕也31歳。
フリーのグラフィックデザイナー。
仕事を通じての知り合いでもある二人。

宝子は、容姿も良いし、仕事も出来て、後輩からも憧れられている女性。
性格もいい。
なのに・・・相手の西島は、どこに魅力があるのやら???

西島のために陰で働く。
その働きが報われることはないのに・・・。
ああ、なんて健気なんでしょう。


彼に恋人がいると知っても、そして後輩が彼と付き合うことになっても
寛大な心でそれを受け入れ、尚且つ片想いは継続される。

ほかを向けばもっと素敵な男性居るのになぁ~なんてヤキモキしたけれど、
最後の最後に西島が思っていたよりまともな人とわかって良かったわ~。

宝子の存在が自分にとって大事だと気づいた?

宝子が幸せになれますように・・・。


ササッと読めて楽しかった♪



          
                           ★★★
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発行年月:2014年9月


 植物性吸血鬼バンブーとの許されぬ友情物語

竹から生まれた吸血種族バンブー。固い掟で自縛し、ひっそりと暮らすバンブーが、ある日、人間の孤児を拾った。禁じられた絆の物語

                    (文藝春秋HPより)



3つのお話から構成されている。

それぞれ別の話だけれど、バンブーと人間の交流があって、特に最初の話は良い!


<ちいさな焦げた顔>
家族を殺された男の子・梗ちゃんを助けたバンブーのムスタァ。
連れの洋治と共に人間の男の子を育てる。
3人の生活が微笑ましかった♪
けれど、バンブーの掟では、その生活は禁じられたこと。


ああ、切ない。
でもいい話。


表題作の<ほんとうの花を見せにきた>は
最初の話にも梗ちゃんとも友達になった女の子のバンブー・茉莉花の話。
バンブーの寿命は120年くらいだけど、茉莉花の寿命はあと10年くらい。
見た目は若いけれど・・・。
そして人間の子・桃と一緒にいる。
桃は元はムスタァが拾った子。梗ちゃんのときと同じように家族が居ない子ども。
桃は梗ちゃんが亡くなるまで育てていた子。

次第に大人になる桃と口論の末、離れるけれど・・・・喧嘩前の約束を守って
茉莉花が現れる。

ああ、これも切ない。
でも、やはりいい。


最後の話、<あなたは未来の国に行く>は、生まれながらに竹族(バンブー)の王家の娘として生まれた女の子の話。
人間に追われる状況から山奥に移動するという王(父)に逆らい、親しい庶民のバンブーと人間が川を下り未来に国に行くという話を聞いて、自分もそちらに付いて行こうと決めるが
王には反対され、彼女を慕う弟と未来の国行きを決めるが・・・・

ああ、またまた切ない話。

 


でもこの世界観はたまらなくいい。
切ないファンタジーでした。


表紙の写真(?)もなんか雰囲気あっていいな~。


                          ★★★★★



発行年月:2014年4月


 17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。少女が生活していたマンションの浴室から、大量の血痕が見つかったのだった。やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。2人は事情聴取に応じるが、その内容は食い違う。――圧倒的な描写力で描く事件は、小説でしか説明する術をもたない。著者の新しいステージを告げる衝撃作!

                       (双葉社HPより)




実際に北九州で起きた監禁殺人事件を基に書かれた物語だそうです。
監禁した人間を虐待するシーンは気持ち悪くて飛ばし読みしました^^;

物語の最初は、ごく普通の同棲中の男女の描写。
横内辰吾29歳と小倉聖子24歳のカップルの元に聖子の実父という男がやってきて
居候生活が続く。
謎なかんじのその男・中本三郎。

辰吾と聖子と三郎の生活と並行して語られる、事件が監禁事件。
監禁先から脱出して警察に助けを求めた17歳の少女・香田麻耶。
監禁事件の真相が明かされていく。

中本三郎とその事件の関わりは後半、徐々に明かされる。

が・・・事件の本当の張本人とされる梅木ヨシオ(タケイ?)は最後まで登場せず
なんだかよくわからないままに終わった感じ。


ただただグロテスクなお話だったなぁ~。
こんな事件が実際に起きたのだとしたら・・・なんて恐ろしい!

一気読みしたので、面白くないわけじゃないけれど・・・
う~ん。正直、好きじゃないな。


                       ★★★



発行年月:2014年9月


 仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会した。同級生だった彼女がまさか自分と同じ時期に同学年の男の子を産んでいたなんて。頼もしいママ友ができたと好ましく思っていたが、こども同士の諍いをきっかけに、悩み苦しみ傷つき葛藤する。やられるばかりの息子が歯がゆい、乱暴な息子を愛せない。女たちの心の叫びを描く、著者会心の書下ろし長編。

                     (光文社HPより)




2008年の初夏、中高で同級生だったリラと洋美は、子どもの予防接種会場で
偶然、再会する。
子どもが同学年で同じ男の子ということもあり、子ども連れで会うことが多くなるが
子どもが成長すると、その関わりにお互いが悩む。
体が大きくて乱暴な洋美の子ども・敏光と
体が小柄で優しい性格の光鳥(らいと)。
やがて同じ幼稚園に入園し、光鳥が敏光から怪我をさせられる。
子ども同士のことだからと大事にしなかったリラだが、ほかの保護者たちからも
敏光は乱暴で困っていると言うことを聞き、我慢していた気持ちが一挙に
敏光を園から追放する動きに加担することになり・・・・



子ども絡みのこういう問題は大なり小なり何処にもあること。
特に男の子の場合は、多いかも。
そんな子育て時代を大きなトラブルなく過ぎてきた、わたしは幸運だった!と
この物語を読んで思った。
自分の子どもが敏光のようだったら・・・・
想像しただけで苦しくなる。
洋美はよく耐えたなぁ~。
読みながら、敏光に対して虐待なんて展開だけは嫌だ!と思っていたが
そうならなかったことにホッとした。
時々見せる子どもらしい表情やしぐさにも気づいていたから
良い母親なんでしょう。

段々と子どもたちが大きくなっていく過程で、少しずつ落ち着いていく様子も
見られたのは、同じような子どもを持つ親が読んでも救われたかな?

一旦はこじれた洋美とリラの関係も、最後は少し修復のかんじなのも
読後感としては良く、ホッとした。


                           ★★★



発行年月:1960年9月

コンプレックス。挫折。美。23歳の男は、なぜ金閣を炎上させたか。

一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。

                        (新潮文庫HPより)




先に読んだ次女が「読むべき!」と言ったので・・・
今まで恥ずかしながら三島由紀夫は読んだことがなかったのですが読んでみました!

そして・・・・その文章力に感動!!
日本語って、こんなに素晴らしいんだ!
人の気持ちとか、目に見えないものをこんな風に表現できる人だとは知らなかった!!



物語は、1950年7月2日に起きた金閣寺放火事件が基。
犯人の青年の告白文という形で描かれている物語です。

主人公・溝口がその美しさに魅了されていた金閣寺を焼失させようと決心する
までの心の変化が丁寧に描かれている。
大学で知り合った、柏木との関わりも物語の中では重要な転機となっていた。
柏木は強度の内飜足(内反足?)。
溝口は、彼の不具が私を安心させたと語り、声を掛けるが、そんな心のうちを見事に
言い当てられ逆に「吃音をそんなに大事に思っているのか」と侮蔑される。

柏木の鋭い物の捉え方は、読んでいて「おぉ~!」と感心することが多かった。
この考え方は、著者の物の考え方に通じるものがあるんじゃないかな?
なんて想像もした。



溝口は金閣寺をどうして焼いたのか?

魅了されてはいても、終戦間際には、空襲で焼けてなくなることを想像し喜々としていたり
どこか破滅願望的なものを感じた。
なくなってしまったことで、より強く残る、そのものに対する意識。
幼い頃、恋心を抱いた有為子の死。初めて自分に優しく接してくれた鶴川の死。
そして、父・・・・亡くなった後でも何度も溝口は思い出す。

 そして、見知らぬ人の言葉から老師の金銭感覚やその他のことでも違和感を感じる。
そして、柏木に借金して出奔したあとから老師との関係が冷え込むが
金閣寺の僧侶になることを期待している母親の父が死んでからの行動にも
何か自分勝手さを感じる。


幻想のなかの金閣寺をそのまま留めるには、現実の金閣寺は要らない?
金閣寺が存在するから、自分は不自由。


いろいろな考えがあっての結論が燃やす(ないものにする)ことだったんでしょうか?
なんとも切ない話です。
溝口が寺の子どもに生まれなかったら?
吃音じゃなかったら?別の生き方が出来たんでしょうね・・・・。



物語の最後、主人公は生きることを選んだかんじだったが、実際の犯人は
ウィキペディアで調べたら・・・自殺を図りながらも命は助かったんですね・・・。

同じ事件を扱った、水上勉の「五番町夕霧楼」「金閣炎上」も読んでみたくなった。


いや~しかし、衝撃的な話で、三島由紀夫の文章に魅了されました!!


                          ★★★★★
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