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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2000年12月


妹にしか見えない大切な友だち ポビーとディンガン。
行方不明になったふたりを懸命にさがす兄と町じゅうの人々が
おりなす小さな奇跡。
せつなくて、あたたかくて、いとおしい。
世界一かわいくて、けなげな兄と妹の物語。

                 (本の帯文より/アーティストハウス)



図書館棚から借りて来た本。
表紙の絵が可愛かったので・・・。

お話の舞台は、オーストラリアのパールの採掘場がある街。
父親のレックスは一攫千金を目的に、この街に家族とともに引っ越して来て、
毎日土埃にまみれながら鉱山でオパールを探す。


ああ、オーストラリアに新婚旅行に行き、お土産に、オパールのイヤリングを
母に買ったっけ・・・なんて思い出したりして読みました。



表題のポビーとディンガンは、8歳の妹・ケリーアンにしか見えない友達。
兄のアシュモルはいつもそれをバカにしていたけれど・・・
行方不明になった友達を心配し、段々と衰弱していく妹の姿を見て
自分が見つけ出して、妹を元気にしてあげなきゃ!と
実際に探し回り、町じゅうの人たちにも協力を求める。

このアシュモルの姿が健気で泣ける(/_;)。


そして起きた奇跡!
それで、ハッピーエンドになるかと思えば・・・・。


なんと切なく温かい物語なんでしょう。


調べていたら、これ映画化もされてるみたい。



ちょっと興味あるので、機会があったら見てみよう。


                             ★★★★ 
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発行年月:2001年2月


  医学生時代の友人に誘われた、海へ行ってみようか。心の病を得て以来、一人で電車 に乗るのは十年ぶりである。旧友の海辺の診療所で過ごす五日間の休暇。朝市の老婆 に亡き祖母の顔を見、崖下の洞窟でイワシを焼いて少女と語らう。

                (文藝春秋HPより)



医者である著者の自伝的小説。

神経症うつ病の診断をされて、パニック障害の発作に怯えながらの生活。
想像出来ないがそれは、大変なことだと思う。

ある日、学生時代の友人・松山から自身の診療所兼住居に暫く来ないか?の
誘いの電話を貰い、海に近いという彼の元を訪ねる。
簡単に訪ねられるわけではなく、新幹線に1人で乗るという難題もクリアしなくては
ならない。

そして、なんとかパニック障害も起こさず、海辺の松山の診療所へ到着。

松山の娘(高校生)・千絵との場面が良かった。
千絵は賢い。人の気持ちを汲むことができる良い医師になれそう。

海辺の診療所で過ごした5日間、触れ合った人たちとの間に生まれた
温かい交流が、重たいものをこれからも抱えて生きて行くであろう
医師の癒しとなったかんじ。

医師の妻も明るいかんじ。

うつ病を持つ者には、病気にについて正しく理解し、
温かく見守る人が居ることが一番の薬でしょう。
そんなことを改めて勉強させてもらったような物語でした。


文章が美しく、内容的には重たいけれど、引きこまれて読みました。
ほかの作品も読んでみたいと思いました!


                          ★★★★



発行年月:2008年11月

善と悪、生と死が交錯する『永遠の仔』以来の感動巨篇! 全国を放浪し、死者を悼む旅 を続ける坂築静人(さかつき・しずと)。彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、 末期癌の母らのドラマが繰り広げられる.

                 (文藝春秋HPより)



読みそびれていた本を図書棚で見つけ借りて来た。
坂築静人32歳は、全国を廻り、亡くなった人を悼み続けている。

最初から、何のためにしてるの?
何が彼をそんな風にさせたのか?
疑問だらけでした。


そして数々の死。
事故死あり殺人あり病死あり・・・・重苦しい話のなかで、唯一明るいのが
静人の家族たち。
でも静人の母・巡子は末期ガンで余命3か月の宣告を受けている身。
そんななかでも前向きで明るい巡子。
何処かにいる静人のことを気にかけている。
彼が悼む人と呼ばれ、マスコミに取り上げられたことを知る。
それを取り上げた記者の蒔野抗太郎とも後半、会う。
その場面は、良かった。
ちょっとヤサグレ感の強かった記者の蒔野が倖世の話から
静人の生い立ちやらを聞いて、今までの思いを変えるキッカケに
なったような場面。
 
 
静人は、旅の途中、夫殺しの罪で服役していた女性・奈義倖世と知り合い
倖世が勝手に付いていくという形で二人連れのかたちで世間からも認識される。
二人の関係はその後変化する?と期待したけれど・・・・。


静人という人が行う「悼み」は理解し難いけれど、死者が生きて居たこと
誰かに愛されていたことを忘れないでいるというのは、死者にとって
嬉しいことだろうなと感じた。


ラストの場面は、感動的で、ジ~ンと来た!

読んで良かった。


                          ★★★★



 
 
 



発行年月:2000年4月

時は中世。公国の若き領主に仕えてきた老摂政が亡くなった。将来を案じた彼が遺していったとっておきの秘策、それが飼い猫ニフィのことだったとは! 賢い猫はやがて“摂政”として敏腕ぶりを発揮。領主の恋に政治的陰謀が絡まりだすとき、隠れ摂政ならどんな妙手を繰りだす? 『歌う船』や〈パーンの竜騎士〉で知られる現代SFの女王が贈る、猫ファンタジイの逸品。訳者あとがき=赤尾秀子

                  (東京創元社HPより)




図書館棚から表題に惹かれて借りて来ました!

表紙の絵も可愛いし・・・。


猫のニフィが大活躍のファンタジーでした!
時代は中世ということで、どこかおとぎ話の雰囲気。

黒猫・ニフィは、エスファニア公国のジェイマス五世の摂政・マンガンが可愛がっていた猫。
マンガン亡きあと、若き領主・ジェイマス五世の元で彼を助ける。
猫なのに、人間以上の献身ぶり。

表題は『だれも猫にはきづかない』 なのに、誰からも愛されているニフィ。

でもその表題の意味が最後にわかった!
なるほど。。。気づかないのは、悪者でしたね。


悪巧みのモーリティア王妃をニフイ1匹でアッと言う間に退治しちゃうんですから
凄いわ~。


著者の経歴で、猫を七匹と暮らしているとありました。
ああ、猫好きな著者だったんですね~。

偶然、手に取った本ですが、猫好きのわたしには、ツボでした!!


                          ★★★★★




発行年月:2014年4月



 大洋新聞に連載されている「よろず相談室」には老若男女から様々な相談が寄せられている――。

「居候に悩んでいます」――自分たちの家に居候が住んでいて、あるとき主従が逆転してしまった。このままでは居候たちに追い出されてしまう!
「しつこいお客に困っています」――同僚に生理的に嫌なお客を押しつけられて困っているのだけれど……。
「隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです」――25年住んでいる賃貸の部屋。今までは何もなかったのに、隣から急に壁をたたかれるようになり、生活もままならなくなってきたのですが……。
「セクハラに時効はありますか?」――14年前、残業後、8歳年下の後輩に思わず抱きつき、そのまま最後まで……。部長への昇進にあたっての、審査で、この点だけ気になっています。
「大金を拾いました。どうしたらいいでしょうか」――家の裏の雑木林で見つけたゴミ袋。その中には札束が! 持ち帰って1年そのままなのですがどうしたらよいのでしょうか。
「西城秀樹が好きでたまりません」――「傷だらけのローラ」は私のことを歌っているんです! 秀樹が呼んでいる! どうしたら秀樹に会えますでしょうか。秀樹に会わせてください!
「口座からお金を勝手に引き出されました」――1500万円ほどの蓄えがあったのですが、どうやら夫が勝手に引き出したようです。これって窃盗にあたりますか?
「占いは当たりますか?」――来年、結婚する予定です。祖父母が心酔している占い師に、この結婚は不吉だと言われたと告げられて。そのうち、私も不安になってきたのですが。 

一見、なんの連関性もない人生相談の数々。
ところがこの相談の裏には衝撃の事件が隠されていた!

                        (講談社HPより)




最初は、新聞の「よろず相談」コーナーに寄せられた読者からの相談の手紙を基に
した話を並べた短編集かな?
と軽く読んでいたのですが・・・・
そういう単純なものじゃなかった!

読書は、メモを片手にしているので、途中から
「あれ?この名前、前の話にも出てきた?」と気づき、そうするうちに
次々にバラバラだった前の話の登場人物たちがリンクして来て
最終的には、大金にまつわる殺人事件の真相に行きついてしまうという
凄いトリックが散りばめられた短編小説のかたちに見せかけた
長編ミステリーだったわけですね!!

いやはや、初読みの作家さんでしたが、この構成力には参りましたぁ~m(__)m。


面白かったなぁ~。

時間があったら読み返してみよう。


                          ★★★★★
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