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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年5月


都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。

                (新潮社HPより)




遠田のひょうひょうとした感じがいい。

生真面目なホテルマン・続力との関係も段々と親しみが増して・・・・

続が帰るときには「また、来いや」と送るのに
突然の「もう、来るな」は悲しかった(/_;)


遠田の生い立ちが、なかなか凄かった。
それでも、ちゃんと認めて受け入れてくれる大人が居たのは良かった。


書道教室の小学生・三木遥人くんも可愛い。
いじめられた過去があるけれど、親友もちゃんといて、良い子。


また遠田と続の代筆の話が読みたいな~。
ホテルマンとの兼業、続けてほしいな。


男二人のコンビ話はいい。
前に読んだ便利屋の二人の話も良かったなぁ~と思い出した。



表紙の作品は何だろ?と調べたらありました。


【東京都渋谷区】三浦しをん氏新作「墨のゆらめき」の表紙を飾ったshikafuco氏の個展を開催 | ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト



なるほど・・・小説の雰囲気に合っていると思う。


                      ★★★★
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発行年月:2023年6月


あの名作がマリコマジックで極上エンタメに
「彼女はまるでグリーンアイの猫。
可愛くてわがままでやんちゃでツンデレ。
どんな時代でも生き抜く精神に勇気をもらえる。
こんなヒロイン、好きにならずにいられます?」――大地真央(女優)
 敗戦で財産も家族も失ったスカーレット。飢えと貧困、明日のことすらわからないどん底の状態から、持ち前の生命力で愛する実家の大農園を立て直し、こじらせた初恋を抱えながら三度の結婚をくり返して激動の時代を生き抜く。そして気づいた、本当の愛と友情…。
 名作『風と共に去りぬ』がマリコマジックで最高に面白い一人称小説に生まれ変わる。激動の時代を生き抜く不屈の女性を描いた、今こそ読みたいノンストップエンタメ一代記!!
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
 疫病や戦争で、世界全体が不穏な空気に包まれている現代。『私はスカーレット』に描かれる約160年前も、まさにそんな時代でした。スカーレットはそれまでの文芸作品に登場するような、優しく貞淑な女性ではありません。わがままで、お金が大好きで、時に弱い者に辛く当たるような癇癪持ちでもあります。一方で、どん底の状態から何としてでも這い上がろうという強さに溢れ、義理堅さや責任感の強さを発揮する一面も。そんなスカーレットの魅力を、宝塚時代と退団後に舞台でスカーレットを演じた女優の大地真央さんが語ってくださった言葉が、本書の帯を飾っています。本書をお読みいただき、ぜひその魅力をご堪能ください。

                    (小学館HPより)


上巻で、大好きなアシュレンに再び告白し、一緒に何処かに行こうと誘うスカーレット。
でも、一瞬、気持ちが揺れて踏みとどまるアシュレン。

お金がどうしても必要なスカーレットは、
妹の婚約者(正式には婚約していない?)おじさんと卑下していたフランクに
色仕掛け。
まんまとスカーレットの望み通りに。
そして結婚。
これが二度目。そしてまた妊娠し、子ども(女の子)が生まれる。

南北戦争は終わったものの、国は南部と北部で諍いが絶えない。
そして、事件が起きてしまう。
クランクはKKK(過激な反黒人組織)に関わっていたらしく、北の者に銃撃
されてしまう。

さすがのスカーレットも自分の行動が招いた悲劇に落ち込む。
けれど、現れる助っ人。
レット・バトラー。
そして三度目の結婚。女の子も生まれる。


二人はお互いに言いたいことを言い、気ままに暮らす。
けれど、レットの本心は・・・。
そりゃそうだろうな・・・
でも、最後の最後に突き放すようなのは、ちょっと意外だったな。



スカーレットが中心の話なので、分かりやすいし、感情移入もしやすかった。
最初は、とんでもないうぬぼれが強いお嬢様だなと思っていたけれど
戦争という過酷な状況のなかでも、自分が出来ることを探して
躊躇なく、実行していく姿は恰好よかった。


映画もぜひ、みてみたいと思った。



                   ★★★★★



発行年月:2023年6月

世界的ベストセラーを林真理子が蘇らせた!
「あらためて読んだら、本当に面白い! 
今まで読んだ自分のゲラのなかで最も興奮した」――著者
 世紀のベストセラー小説『風と共に去りぬ』を、林真理子が最高のエンタテインメント小説として蘇らせた!
 南北戦争期のアメリカ南部を舞台に、大農園のわがまま娘スカーレット・オハラが恋に破れ、愛のない結婚・出産をし、敗戦で何もかも失い困窮しながらも、持ち前の生命力で激動を生き抜く姿を、彼女の一人称で描くエンタメ一代記。
 恋と戦争、仕事と友情、フェミニズム、波瀾万丈…全てアリ。スカーレットの激しさ、強さと可愛さ、ダイナミック過ぎる展開に、一度読み出したらページをめくる手が止まらない。今こそ読みたい極上エンタメ、怒濤の前篇。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
マーガレット・ミッチェルの名作『風と共に去りぬ』をご存じでしょうか。映画版は史上最大のヒット作とされ、世界中で2000万部を超えると言われる大ベストセラーです。本書は、その名作と中学2年生の時に出会い、それによって作家の道へと導かれたと語る林真理子さんが、満を持して原点に挑んだ作品です。ダイナミックな物語はそのままに、ヒロイン・スカーレットの一人称小説とすることで、より現代的に、より読みやすく、そしてより面白く生まれ変わりました。原作を読んだことのない方もある方も、映画版をご覧になった方も観たことがない方も、間違いなくお楽しみ頂ける最高のエンタテインメント小説となっています。林さんが、「寝食を忘れて本に没頭する楽しみを味わってほしい」という思いを込めた、今こそ読んでほしい大河ロマンです。


                   (小学館HPより)



有名な作品だから知ってはいるけれど、詳しい内容は知らなかった。
今回は、主人公のスカーレット目線での物語ということで、興味が湧いた。


最初からずっと面白い。

戦争が始まる前のスカーレットは、自尊心が高く、ちょっと嫌なタイプ。
世の中の男性は、皆、自分のことが一番素敵だと思っていると信じている。
凄い自信家。

でも、一番大好きなアシュレは、スカーレットから見れば冴えないメラニーと
婚約発表。
ショックなスカーレットは、別に好きでもないメラニーの兄・チャールズの
求愛を受け、先に結婚。


でも、南北戦争が激しさを増す。
お金持ちでも関係なく巻き込まれていく。
男たちは皆、戦地へ。
残された女性たちは、自分たちで何とか生き抜いていく。
お嬢様だったスカーレットもどんどん逞しくなっていく。

戦争が終わるまでが上巻。
アシュレが戻ってきた。
そして、再びスカーレットがアシュレに自分に想いを打ち明けたところで
終わる。


下巻を読むのが楽しみ!!



                    ★★★★



発行年月:2022年3月


第167回芥川賞受賞!
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。


                    (講談社HPより)



想像していた物語と全く違ったけれど、面白かった!!

芥川賞って、わかりにくのが多いけれど、これはわかりやすい。

職場の人間関係がリアル。
食べものがたくさん出てくるけれど、それを食べている人たちが
心から「美味しい」と思っていないような場面が多くて
表題の意味は深いなと感じる。


二谷は、疲れて帰ってストックしてあるカップ麺を食べる。
昼もカップ麺で済ますことが多く、食べることに関して無頓着なかんじ。

そんな二谷は芦川さんと付き合うようになる。
芦川さんは、料理がすきで付き合い始めてからは、二谷の家で夕食を作り
二人で食べる。
職場では、皆に手作りスィーツを持ってきて、配る。

そんな芦川を嫌いだと思っている押尾さん。
体が弱く、仕事量も少なく、でも皆がそんな芦川を庇っていることにも
なんとなく不公平さを感じている。
頭痛が酷く早退する芦川をみて
自分も頭痛持ちなのに・・・薬を飲んでなんとかやり過ごしているのに・・と。



押尾さんとも食事をする二谷。
押尾さんとは、外食。焼き鳥だったりお好み焼きだったりおでんだったり・・・。
黙々と食べて会話。
案外この方が幸せなんじゃないの?とも思うけど・・・。


最後は、押尾さんが少し気の毒だったな。

そして二谷は、全く理解できない男だな。


押尾さんは、違う場所で幸せになって欲しい!
こういう人、嫌いじゃないし。

でも二谷はダメだな。
芦川さんと本当に結婚するのかな?
どんな生活が待っているか、ちょっと気にはなるけど・・・。


この著者の作品、ほかのもちょっと読んでみたくなった。



                      ★★★★



発行年月:2023年4月


きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。
東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。キラキラした同級生に馴染めず学校に行けなくなってしまった女子大生、忘れっぽくて約束や締め切りを守れず苦しむサラリーマン、いつも重たい恋愛しかできない女性会社員、不妊治療を経て授かった娘をかわいいと思えない母親……。夫妻はさまざまな悩みを持つ患者にそっと寄り添い、支えていく。だが、夫妻にもある悲しい過去があって……。

                  (角川書店HPより)



純喫茶・純と椎木メンタルクリニック。
ふたつの場所に来た人たちは、心が疲れてしまっていても少しずつ、進み始める。

誰も気持ちが落ち込んだりすることはあると思うけど、
なかなかそこから抜け出せなくなってしまった人は、誰かに話を
聞いて貰ったり、見守ってくれている人の存在を感じることで
また少しずつ前を向いて進めるようになる。

メンタルクリニックの先生とカウンセリングの奥様、夫婦も辛い過去から
立ち上がった人たち。
そして、同じように辛くてどうしようもない精神状態の人たちに寄り添い
前を向く手伝いをしている。

<純喫茶・純>の店主・純にも辛い過去があって・・・。

でも最後は、皆が本当に幸せそうに笑っている場面で良かった。

こういう物語はホッとする。



                  ★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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