忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[21]  [22]  [23]  [24]  [25]  [26]  [27]  [28]  [29]  [30]  [31



発行年月:2025年2月


『手始めに、有害な生物を駆除する。害虫、病原菌、草食動物、そして人間』
植物の「魔の手」から
逃れられるか!?
人類の命運を託されたのは、
ワーママ研究者と、その息子
震撼のパニックサスペンス!
スタートアップ企業・グリーンプラネットに勤める村岡野乃は、植物の「会話(コミュニケーション)」について研究している。コマツナは虫にかじられると毒を合成したり、SOSを出して虫の天敵を呼び寄せたりするなど、植物もほかの生物と同様、驚くべき知性を持っていることがわかってきた。ある日、農場の視察に訪れた企業の社員が、改良された大豆を食べて救急搬送される事件が発生。さらには、原因不明の山火事や、飢えて狂暴化した猿による襲撃、森を走る「謎の野人」の目撃情報など、奇怪な出来事が相次いでいた。野乃は一連の事件を「植物による反乱」ととらえ立ち向かおうとするが……?


                   (角川書店HPより)



最初は、のどかなかんじで始まった。
グリーンプラネットという会社の研究農場で働く研究員(助手)の村岡野乃。
社長・・・真室(元大学教授、植物神経生物学の第一人者)
石嶺・・・研究員(大学助教授と兼任)、植物語翻訳プログラムに関わる
三井・・・女性研究員


そして研究に使う森を無償に近い条件で提供している由井(70代後半)



森のなかを歩き、何か違和感を感じる野乃。
農園で育てている大豆を茹でて試食した者が体の異常を訴え救急搬送。
ユーカリの林から広がる山火事。
やたら攻撃的なカラス。

植物から発された言葉「ト・・・キ・・・オ・・・マ・・・テ・・・」
「地球に緑を」 「我らが緑の大地」



アカシアの木の樹液を舐め続ける由井は、アカシアに誘導されて異常行動。
社長の真室は襲われて命を落とす。

段々とハードになってきて、終盤は、野乃が逃げる逃げる。
1歳半の息子・イツキと共に・・・

もうハラハラドキドキが止まらない展開に・・・・
山のなかで祖父と生活して得た知恵が役立ちなんとか危機から逃れるのだけど
怖い怖い( ;∀;)


植物が意思を持って人間を攻撃してくるって、想像してなかった。
動物や昆虫をも操れる力を持っているって凄すぎ。


想像以上の面白さだった。




                     ★★★★
PR




発行年月:2025年5月


大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」──泣ける傑作。


                    (新潮社HPより)




江戸川乱歩(平井太郎)と杉原千畝。


大雑把な情報しか知らないので、前情報がなかったら、ノンフィクションか?と
思ったかも。

創作の世界でもがき苦しむ江戸川乱歩と戦時下のなか外交官として、日々
奮闘する杉原千畝。


もがき苦しむ背景は違うため、二人は仲違いする時期がある。
しかし、それぞれが折に触れて思い出す。

戦後、再会したときは、再び友の顔に戻ったようでよかった。


それぞれの奥様が素晴らしい。

乱歩の妻・隆子は、元小学校教師。乱歩に最初から惹かれ、貧しい生活のときも
明るく振舞い、しっかり者なかんじ


千畝は最初はロシア人のクラウディアを妻に。
しかし、ソ連の日本大使館にという話になり、ソ連にとって敵対するロシア人妻の
存在は千畝にとってもクラウディアにとっても危険なこと。
クラウディア自身もそれはよくわかっており、二人は離婚。
二番目の妻は外務省に出入りしていた保険会社の男の妹・幸子。
小説家になろうとしていたといい、音楽や演劇の知識が豊富で快活さにも
惹かれる。
幸子も千畝の仕事をよく理解している。

リトアニア在職中には、ビザを求めるユダヤ人が押し寄せ
その時も幸子の言葉が千畝の背中を押した。


戦後、その時、ビザが発行されたおかげで助かったという人の声は嬉しい。

時代背景と二人の生き様がうまく描かれていて、面白かった。


直木賞候補の1つだったのに、今回は該当者なしという残念な結果。
直木賞、あげてもいい作品だと個人的には思ったんだけどな~。


他の作品も読んでみようかな。



                      ★★★★★



発行年月:2016年4月  (単行本は2010年10月刊行)


私は“幸せ”ですか?
人間の“業”とは、そして幸福とは。
乱歩賞作家が問いかける、予測不能の人間ミステリー!!
母に捨てられ、父を殺された有子。
犯人の自殺、消えた青年、母との再会。
鎖のように繋がる怒りと悲しみ。
そして叶わぬ恋――。
人間が持つ“業”に翻弄されながら、
一人の女子短大生は自分の道を歩き始めた――。


                   (潮文庫HPより)




何とも理不尽な・・・


実直な父が何者かに刺殺される生田有子(19歳)。
幼い頃に母は男性と失踪し、その後は父親と二人暮らし。

父親は警備会社で働き、ある日、工事現場に侵入してきた女性・及川明菜が
建物から転落し、今は病院で寝たきり状態。
その時、女性は従業員の男の名前を呼び、その男も一緒に転落したが
搬送された病院から姿を消したまま。

不可解なことだらけで、父親がなぜ、刺殺されなければならなかったのか?
真相を知りたい有子は、警備会社の職員で元刑事の中原とともに
真相究明をしていく。


父親を刺したのは、及川明。
転落事故で寝たきりになっている明菜の父親。
けれど、及川明は「たいへんな過ちを犯してしまった」とのことばを遺書に遺し
自死。


真相が段々、わかると怒りが沸いてきた。

明菜と一緒に転落した男もしょうもない男だけど、その父親もまた酷い男。
そんな親子のせいで有子の父親と及川明は命を落とすことになったのか?


寝たきり状態の明菜に会う有子。
その事実を知って、彼女のために自分が何か出来ないかと行動するのは
凄いことだと感心したけど、なかなかこういう気持ちになることは
難しいだろうな。


最後の解説を書かれた医学博士で栄養士の言葉を読むと、なるほどねと
思うところはあったけれど・・・・

でも、物語としては、まあまあ楽しめた。




                      ★★★



発行年月:2023年8月


わたしたちのしたこと。しなかったこと。これは、いまを生きるあなたのための物語。
『きみはいい子』『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』など、
話題作を生み出し続ける著者、4年ぶりの新作!
2016年本屋大賞3位、
『世界の果てのこどもたち』には書かれなかったもうひとつの真実。
満洲・新京で暮らす女学生、ひろみ。
「尽忠報国」「一億玉砕」「五族協和」、そう信じていた――
永遠に失われた、もう、どこにもない国。
あの場所で見たこと、聞いたこと、
そして、わたしに託されたことを、わたしは忘れない。
終戦間際の満洲を、圧倒的な事実に基づき描く。
これは、いまを生きるあなたのための物語。


                    (講談社HPより)



戦時中、満州で生活していた日本人たち。
主人公のひろみは高等女学校に通っていたけれど、毎日、軍の命令で
過酷な仕事をしていた。
原紙を作る仕事。その後、その原紙を高温の窯で溶かし引き上げる作業へ。


何のため?と読みながら思ったし、たぶん、当時の学生たちもわかって
いなかったんだと思う。
ただ、そうすることが国のためと信じて一所懸命にやっていた。


けれど、後にそれは細菌兵器として使う気球を作っていたのだと知る。
風船爆弾と呼ばれた兵器。
実際に、ひろみたちが作っていたものが使われることはなく終わった様子だけれど
その事実を知ってからの苦悩は、読んでいるほうにも伝わって
本当に、戦争って無駄だし、誰も幸せにならないことだなと思う。
哀しいし虚しいし・・・・

今も、あちらこちらで起きている戦争だけど
本当に、なんで始めちゃうんだろ。


ひろみが年をとり、孫のあかりに語る体験談。
最後の当時の同級生たちの再会の場面は、よかった。
皆、それぞれその後も生きて来たんだな・・・・と。


生きて語り継いでくれる人が段々、いなくなってしまう。
こういう物語は貴重だな。




                    ★★★★★



発行年月:1984年12月 (1974年に刊行)


本当の教育とは何か?
新任女教師小谷先生は、子供達との交流の中で、力強い希望と、
生きることの意味を学んでいく。
大阪の工業地帯を舞台に、辛い過去を背負って生きるバクじいさん
教員ヤクザ足立先生など魅力的な人物が織りなす人間賛歌。
荒廃する教育現場、断絶の深まる家庭にあって、人の心のふれ合いを
信じる灰谷文学は読まれ続ける。
親と子の熱い共感を呼ぶ感動の長編


                 (表紙裏の解説文より)



家の本棚から見つけて読んだ。
著者の名前も作品名も知っていたのに、今まで読んでこなかった。

読み始めたら止まらない。
小谷先生の優しさ。それに応える子どもたち。
子ども達のなかに、塵芥処理所に住む子が何人かいる。
鉄三もその一人で、寡黙で表情も乏しい。
けれど小谷先生は、鉄三が気になり、彼の家にも訪問。
ハエを飼っていることを知り、ハエに対する知識が豊富なことに
驚き感動する。
こういうところが素敵だなと。
ハエ=不潔と忌み嫌うのが普通だけど、その気持ちを置いておいて
鉄三の気持ちに寄り添う。
鉄三が一緒に暮らしているのは祖父のバクじい。
バクじいは戦地で酷い体験をしている。
物腰が柔らかく、鉄三を可愛がっていて、孫のことを気にかけてくれる
小谷先生への感謝する。


養護学校に行くまでの間ということで、みなこという知恵遅れ(?)の子が
転入してくる。
最初はみなこに振り回される小谷先生だけど子ども達は自分たちで
当番を決め、毎日2人ずつが面倒をみることになる。
子ども達、凄いなと思った。
そんな子を面倒みているのは・・・と保護者の一人が抗議するのだけど
その保護者の子どもが、また偉いいい子。
保護者も自分の考え方が間違っていたと、みなこの親に謝るというのも
いい。
みなこが養護学校に移るのでお別れという場面は、泣けた(/_;)


そんな素敵な話が色々。
可愛がっていた野犬が捕まり、それを解放する話も面白かった。


教師という仕事は大変で現実的には、こんなふうにいかないことも
多いと思う。
でもここに登場する小谷先生や足立先生みたいな人が沢山いたら
いいのになと思う。

他の著者の作品も読んでみよう。




                     ★★★★★
カレンダー
04 2026/05 06
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]