忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[995]  [994]  [993]  [992]  [991]  [990]  [989]  [988]  [987]  [986]  [985
416zGXTcQgL__SX230_.jpg    発行年月:2012年11月
 


12年ぶり、待望の書き下ろし長編小説。親や他人とは会話ができないけれど、小鳥のさえずりはよく理解する兄、そして彼の言葉をただ一人世の中でわかるのは弟だけだ。小鳥たちは兄弟の前で、競って歌を披露し、息継ぎを惜しむくらいに、一所懸命歌った。兄はあらゆる医療的な試みにもかかわらず、人間の言葉を話せない。青空薬局で棒つきキャンディーを買って、その包み紙で小鳥ブローチをつくって過ごす。
やがて両親は死に、兄は幼稚園の鳥小屋を見学しながら、そのさえずりを聴く。弟は働きながら、夜はラジオに耳を傾ける。静かで、温かな二人の生活が続いた。小さな、ひたむきな幸せ……。そして時は過ぎゆき、兄は亡くなり、弟は図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて持ち歩く老人、文鳥の耳飾りの少女と出会いながら、「小鳥の小父さん」になってゆく。世の片隅で、小鳥たちの声だけに耳を澄ます兄弟のつつしみ深い一生が、やさしくせつない会心作


                                       (朝日新聞社出版HPより)



小鳥を愛する小父さんの物語。
物語の冒頭、小父さんが亡くなっている場面から始まる。
おじさんは鳥かごを抱え、そのなかには一羽のメジロがいた。

そして小父さんの物語が始まる。
小父さんの7歳年上のお兄さんとの暮らしの様子。
小父さんに小鳥を引き合わせたのはお兄さんだったんですね。
お兄さんは独自の言葉を話すため周囲とのコミュニケ-ションは上手くとれない。
理解できるのは小父さんと小鳥だけ。

二人であちこちを旅行する話も素敵だった。

そしてお兄さんが52歳で亡くなったあとは小父さんの一人暮らし。
綺麗なバラ園を持つゲストハウスの管理人として働きながら、休みの日は図書館に通い、毎日、近くの幼稚園の小鳥の小屋の掃除を続ける。
園児たちからは「小鳥のおじさん」と呼ばれ、周囲の人たちもおじさんを同じように呼ぶ。
静かだけれど、ささやかな交流があり、そこに幸せも感じていた小父さんなのに
あるとき、身近に幼児連れ去り事件が起き、小父さんの暮らしも様変わりしてしまったのが
辛かった。
ナンにでも警戒しなきゃならない時代になったから仕方ないのかなぁ~?

それでも傷ついたメジロを介抱しながら、過ごした時間が小父さんの最期を少し明るいものに
していったのだと知ってホッとした。

さすが、小川さんの文章はスラスラと気持ちよく最後の一字まで読めました。


                                       ★★★★★

    
 
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
3 4
9 10 11
13 14 15 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★なんとか最後まで読み終えた
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]