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読んだ本の感想あれこれ。
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41gzqMisysL__SX230_.jpg   発行年月:2010年12月


ありがとう、と読んだあと、誰もが言いたくなる感動の物語


慎吾と夏美は、ツーリングの途中で、山奥のよろず屋「たけ屋」に立ち寄り、
地蔵じいさんと、その母のばあさんと出会う。、
何度も通うちに、二人は離れを借りることになり、
四人の家族のような共同生活が始まった


                           (角川書店HPより)



偶然見つけた本書。
なぜか気になり手に取り、もう感動で後半は泣けた。
本当に「素敵なお話をありがとう」と著者に言いたい!

大学生で、将来は写真家になりたいと思っている慎吾と幼稚園で働く夏美が、偶然、立ち寄った「たけ屋」。
そこに住む60歳を超えた男性(通称:地蔵さん)とその母親(通称:ヤスばあちゃん)と出会い、その温かい人柄に触れひと夏を「たけ屋」の離れを借りて住むことになる。


なんともほのぼのとした田舎の生活。
そして地蔵さんとヤスばあさんの人柄が本当に素敵。
地蔵さんは以前働いていた職場での事故で、半身麻痺という不自由な体だけど、暗さは全く見せない。
近所の子どもたちにも慕われ正にお地蔵さんそのもののような人。

けれど、過去にはいろいろな辛いこともあった。

地蔵さんが言った言葉には胸を打つものが幾つもあった。
なかでもなるほど~と思ったのは

人間ってのは、何かと何かを比べたときに、いつも錯覚を起こす。だから自分と他人をあまり比べない方がいい


物語を読んでいくと地蔵さんがそう言った言葉の意味がジ~ンと沁みます。

物語のなかに出てくる人たち、皆が本当に心が優しい。
口調は乱暴な仏師の雲月も素敵な人だった!

もう涙なしではこの物語は読めない!

でもその涙は、哀しいだけではない。

生まれてくれてありがとう。
生んでくれてありがとう。

実際、口にするのは恥ずかしい言葉だけど、誰もがこの本を読んだら、そう感じるでしょう。

この著者の名前すら正直、知らなかった!
偶然、手に出来た幸運にも感謝したい!

この著者のほかの作品もぜひ、読みたい!!

★★★★★

 
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