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読んだ本の感想あれこれ。
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51xqnXG73QL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年4月


琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には
代々、受け継がれてきた「力」があった。
高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、
棗広海が偶然、同じクラスになった時、
力を力で洗う戦いの幕が上がった!


                     (集英社HPより)



今までの作品で、京都、奈良、大阪が舞台の奇想天外なお話を書いてきた万城目さん。
今回のお話の舞台は、滋賀県、琵琶湖畔でした。
そして、またまた不思議なお話。
いや~面白かった。
よくも次から次へと思いつくなぁ~。

高校進学を前に、日出涼介は親元を離れ、本家のある石走のお城へと移り住む。
日出家が代々受け継いできた「力」を涼介も受け継いでいる故。
城には、涼介と同年の淡十郎がいて、二人は毎日、高校へと舟で送り迎えをして貰う。

そして、高校には、日出家の宿敵である棗家の御曹司・棗広海がいた。
棗広海は長身で二枚目やることなすことがスマ-ト。
日出淡十郎は・・・・ぽっちゃり体型で飄々としていてつかみどころがない性格。


まだ敵対する相手の棗のことを知らない涼介は、広海と淡十郎の間で、やや不穏な状況に戸惑っているかんじ。

この日出家と棗家の対立が物語の軸なのかと思いきや、もっと強力な存在がいた!
そして、宿敵同士であった者たちが協力し合うようになっていく。
敵対しながらも、お互い特殊な力を受け継いでいる立場でしか理解し合えないこともあり
段々と絆が生まれていく過程は楽しかった。

そして読む前から気になっていた「しゅららぼん」とは?
これは物ではなく、両者の力が同時に作用するときに起きる現象のこと。
そしてその現象は・・・・・。
えぇ~っ!?笑える。実に可笑しい。
ほんとに万城目さんらしいけどね~笑


不思議なお話のなかにも、高校生の日常(例えば、理科の実験道具を作る場面とか)も描かれていて、ほのぼのしたものも感じられた。


日出家と棗家が、今後は助け合いながら栄えていけたらいいなぁ~。

★★★★

 
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