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1db44371.jpg発行年月:2011年1月


貴子(きこ)と永遠子(とわこ)。ともに過ごした葉山の夏の日から25年----。恐るべき新鋭による瞠目の芥川賞受賞作! 

葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。ある夏、とつぜん断ち切られた親密な時間が、25年後、別荘の解体を前にしてふたたび流れはじめる。ふいにあらわれては消えてゆく、幼年時代の記憶のディテール。やわらかく力づよい文体で、積み重なる時間の層を描きだす、読むことの快楽にみちた愛すべき小説。

                                           (新潮社HPより)


心地良い文章でした♪

25年前の葉山の別荘で、共に夏を過ごした、貴子と永遠子(きこととわこ)。
表題は、二人の名前だったんですね~。

当時、貴子は8歳(少学3年生)で、永遠子は15歳(高校1年生)。
年の離れた姉妹のような関係で、でもすごく気が合う様子。
微笑ましい光景が文章から、頭のなかに自然と浮かぶ。

自分の子どものころの夏休み・・・例えば、従姉妹の家に泊まりに行って過ごした時間、そんな経験があれば、それを思い出すようなお話。
わたしも従姉妹たちと過ごした夏を懐かしく思い出しながら読んでいました。

物語は、25年前と現在、40歳になった永遠子と33歳になった貴子の話が途中、途中に織り交ぜられ進み、ゆらゆらと25年間の間を行ったり来たり。

二人が、大人になって、葉山で再会し語る場面も楽しかった。
一方は印象深く覚えていることが、他方には記憶がなかったり・・・。

文章が、独特で、なにやら古典ぽい(古典文学は詳しくないけど・・・笑)気もした。

あまり馴染みのない言葉もあった。


P15の・・・・・薄荷と甘いにおいとがからがる
P129の・・・貴子と永遠子の髪は、たしかにむかしからからがりやすかった・・・・。

絡まるっていう意味だろうけど、あまり馴染みがなく読むたびに「?」と思った。

他にもあったような・・・?

すらすらと気持ちよく読める文章なので、再読してみようかな。

芥川賞受賞後の作品も気になる作家さんです!

★★★★★
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