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発行年月:2006年2月


~ この小説は、軍事政権下のプノンペンから逃れ、必死で生きようとするある少年(主人公)と、その家族を描いています。現実にあった出来事をベースにしながら、少年が成長していく過程、家族との絆などが抒情性豊かに描き出されます。
著者の謝孝浩は、これまで、『スピティの谷へ』『カンボジアからやってきたワンディ』(いずれも新潮社刊)など、おもにノンフィクションの分野で活躍してきましたが、今回は、初めての小説に挑戦しました。ノンフィクションで鍛えられた確かな観察眼と、みずみずしい感性に支えられた作品となっております。
■小説『藍の空、雪の島』について
異国に来て十年、自分を「異物」と感じながらも日々の生活を送っていた「僕」のもとに、一通のエアメールが届く。その封筒の色と消印から、「僕」は、手紙の送り主が誰であるかを、確信する。封筒を開けたとたん、「僕」の記憶が甦る。おぼろの月、ドブ川のにおい、闇の森に響く野獣の遠吠え……。「黒服たち」に弾圧された祖国での体験と逃避行、旅の途中で出会った人々。「僕」の心に、つぎつぎと記憶が溢れ出してくる……。
内容(「BOOK」データベースより)
故郷を追われた少年は、家族とともに海の彼方の「イープン」を目指す…。みずみずしい感性が描き出す、ひとりの少年の成長の物語。


                    (発行/スイッチ・パブリッシング)



10歳のワンディ少年とその両親と5歳上の姉の家族の壮絶な話。

カンボジアで結構、裕福に暮らしていた一家が、ポルポト派に突然、追われ
家から逃げ、村を転々としながら生きていくことになる。
暴力によって命を落とす人も。

村を転々としながらも、必ず、助けになってくれる人が現れるのは救いだった。
ワンディにも友達ができ、その交流は心が温まる。

けれど、そんな暮らしもすぐに逃げ出さなければならない状況になり
親しくなってもすぐに別れが来て辛い。

カンボジアからベトナムへ。そしてタイ。
最後の目的地は日本。

物語は、日本での生活から始まる。
そして、届いた1通の手紙によって、ワンディの記憶が蘇る。


手紙の主はリュイ。
リュイの家族と共に途中までは逃げた。
ワンディのお父さんが凄く立派な人で、自分の身の危険よりもリュイの家族の
ことを考えて行動する姿は、尊敬。


ワンディとリュイは、再会したんだろうな。


こういうことが世界の色々なところで、あったことをニュースでは知っていても
こうして物語で読むとリアルに感じることが出来る。



                   ★★★★
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