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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2022年6月


西加奈子氏、長濱ねる氏、推薦!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。
この物語は、かき消されてきた小さな声に力を与えている。
その声に私たちが耳を澄ますことから、全ては始まるのだ。
――西加奈子氏
私たちはもう呪いから解放されていいんだ。
2人の少女を抱きしめながら、私も一緒に泣きたくなった。
――長濱ねる氏
◎ブレイディみかこ氏からのメッセージ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。
◎STORY
私たちの世界は、ここから始まる。
寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられた。一方、学校では自分の重い現実を誰にも話してはいけないと思っていた。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、彼女の「世界」は少しずつ変わり始める――。


                    (ポプラ社HPより)



なんとも辛い話。
主人公のミアは14歳で、ドラッグに溺れる母親と8歳の弟と暮らしている。
貧困のなかでも、淡々と自分の境遇を受け入れ生活している。
図書館で知らないおじさんから1冊の本を薦められる
それは日本人の女性「カネコフミコ」の自伝のような本で、自分の境遇と
共通点がありフミコの暮らしがどうなるのか気になり読み進める。


ミアは学校で、ウィルという少年から、ラップの詩を書いて欲しいと言われる。
レイラという少女とも音楽を通じて会話するようになる。


ミアは孤独じゃないことが救い。
ミアと弟のシャーリーのことを気にかけてくれる、同級生・イーヴィや
その母・ゾーイは、食堂で食事をふるまってくれている。

物語のなかでミアが読む本「カネコフミコ」という人物のことも
気になる。
今度、そちらも読んでみよう。

フミコがいう言葉で「子どもであるという牢獄」といい言葉が印象的。
ミアもその考えに大いに同意していた。

最悪の事態にミアたちがならなかったのは良かった。
希望ももてそうだし。
でも、実際、もっと悲惨な状況に置かれた子どもたちは世界中に
いるんだろなと思ったら、なんともやりきれない気持ちになった。

でも、読んでよかった。



                      ★★★
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