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aa17762d.jpeg発行年月:2009年12月


日本中を言葉の力で飛んでいく新しい小説集

デザイナ-池田進吾氏発による、いしいしんじ、森絵都、栗田有起、西加奈子、藤谷治氏の読み切り小説集。「場所」に特化した全く新しい小説集です(今後、半年に1回ずつを刊行予定)。


                        (小学館HPより)
いしいしんじ・・・T
   西 加奈子・・・猿に会う
栗田有起・・・極楽
     池田進吾・・・赤、青、王子
   藤谷 治・・・すみだ川
       森 絵都・・・東の果つるところ

最後の森さん以外、お初かな・・・・どこかのアンソロジ-で読んだかもしれないけど記憶はないです。

最初のいしいさんの「T」は・・・・正直、読むのが途中で面倒になりました^^;
何を言いたいのか、わたしの読みが浅いのか?チンプンカンプンでした・・・理解しようと努力はしたんですが・・・。

西さん、栗田さん、池田さんは、まあまあ。
西さんの「猿に会う」は、仲良し三人組のだらだら加減が面白かったし、栗田さんの「極楽」も河童のQが極楽を求めた先にあったものに切ない哀愁のようなものを感じ、池田さんの「赤、青、王子」は、何の変哲もない物語だけど、言葉遣いのセンスは好き(^^)
すっごく面白くはないけど・・・この3つは普通に楽しめました。

5番目の藤谷さんの「すみだ川」、これが一番良かったな!
落語調の語りで物語がテンポよく進みます。
吉原の花魁と商人の話なんですが、ラストもキレイで粋でした♪

最後の森さんの「東の果つるところ」もよかった。
森さんはやはり上手い!期待通りでした。
左右対称を重んじる草門一族の話。そして一族の掟を破った末にこの世を去る由果の語りに夢中になりました。


手にしたとき、意外と厚い本だな。と思いましたが、ササッと読めました。
 
第二弾は半年後だそうで、そちらも読んでみようかな?

後ろ2つの作品だけなら★4つですが・・・・・^^;


★★★
 
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