忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[263]  [262]  [261]  [260]  [259]  [258]  [257]  [256]  [255]  [254]  [253
3cd6b69a.jpeg発行年月:2007年2月


天使はものを食べない。あたしは病気でも拒食症でもない、ただ天使になっただけ。だから病院になんてやらないで。あたしの肩から生える羽がもうすぐみんなにも見えるはずだから。


                       (主婦の友社HPより)



主人公のマ-シ-は15歳。
父親は大学の先生。母親は環境問題を扱う弁護士。

両親はマ-シ-に大きな愛情を抱いているし、マ-シ-はすごく優しくて良い子。

でも、食事を食べなくなってしまう。
心配した両親は、何とか食事をしてもらおうといろいろ優しく説得するけれど・・・・自分は天使になる。羽も生えかけているから、食事なんて摂ったら天使になれなくなってしまうと言うマ-シ-。

結局、なんとかマ-シ-を摂食障害を治療する病院に入院させるのだけど上手く治療の成果が上がらない。
同じように治療を受ける女の子たちとの間では友情が育ち、よい友達関係を築くけど、ある事件をキッカケにマ-シ-は病院を抜け出す。

どうなるの?と思っていたら・・・・最後は偶然の奇跡がマ-シ-を救うという話。

図書館の棚にありなんとなく手に取った本ですが、意外と重い内容の出だしで戸惑いました。
同じ年頃の娘を持つ身なので、辛くて・・・
娘が摂食障害になったら?なんて想像しただけで、どうしたらいいのか?

マ-シ-の両親は、冷静に対処していたなぁ~感心!

とっても良い子なだけに、背負っていた物も大きかったんだと段々とわかります。

死産だった弟・ピ-タ-。
母親は仕事で心労、そこに息子の死という哀しみを抱えている。
母方の祖母は昔、ドイツの強制収容所で辛い目に遭っている。

周りの愛する人の苦悩をなんとかしてあげなくちゃ!と思う優しさが少女を追い詰めていた。

でも、その事にちゃんと周りの大人は気づく。
そして少女に語る言葉が素敵だった。

両親、おばあちゃん、病院から逃れて辿り着いた先のメアリ-とカ-ル。

ラストは、みんなが笑顔の様子が想像できてよかった!

いろいろと考えさせられる本でした。

娘にもいつか読んで欲しいな。

★★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 9
10 12 15
17 19 20 21 22 23
25 26 27 28 29 30
31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]