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発行年月:2009年1月


過疎化した村で活躍する、愛すべき老人たち
傷心のもと人気コピーライターが寂れた田舎に引っ越したところ、地方活性化のために駆り出される羽目に。しかも安易な企画が通り……
担当編集者より
コピーライターとして活躍していた岸川は、後輩の自殺をきっかけに人間関係に倦み、仕事もやめ、田舎暮らしを提案していた雑誌に飛びついて、縁もゆかりもない川西村で1人暮らしを始めた。市町村合併により、何の取柄もないその村は町のお荷物状態。地域活性化職員が村おこしのために奔走するもののうまくいかない。そこで前の職業を活かして何か案を出してくれと岸川に依頼がくる。いい加減に答えた「輪投げで村おこし」が実際に通ってしまったからさあ大変……。過疎化による地方の問題を的確に捉えつつユーモラスに描き、人情味溢れる1作となりました。(SY)


                   (文藝春秋HPより)



傷心の元コピーライター・岸川(35歳)が、田舎の人たちと少しずつ人間関係を
深めていく様子は微笑ましい。

後輩を自殺するまでに追い詰めてしまったのは、自分だと心に重たいものを抱えて
日々生きている。
名前が知れたコピーライターだったが、すべてを捨てての田舎暮らし。

町の老人(と言っていいのか?)たちが元気。
皆、仲良しで、誰かが具合が悪いとしれば駆けつけてくれて世話を焼いてくれる。
玄関に鍵を掛けないって物騒だけど、信頼関係が強いから出来ること。
しげジイ、亀ジイ、きょバアなどなど。

町役場の池田から、町おこしの企画を相談されて、やや出まかせで言った
「輪投げ大会」が、本格的な町おこし事業として進む。
第一回の開催は、不備なこともあり、散々な結果に終わる。
池田は落ち込みいつもの前向きな姿勢から一転する。
岸川はそんな池田を心配する。後輩みたいなことになったらどうしようかと
必死で声をかける。
池田は、そのことに救われたと後で話すから、やはり声を掛けたり
そばに居続けるって大事だなぁ~と感じる。


色々な問題を解決しながら、2回目の輪投げ大会は成功。

外国人労働者たちと町民との関係も良好に。
池田の息子も得意なパソコンを活用して企画を盛り上げたり
町のためにみながそれぞれ協力し合う姿は読んでいて楽しい。


根本の町おこしにつながるかは別として、面白かった♪


                    ★★★








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