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読んだ本の感想あれこれ。
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e549da22.jpg   発行年月:2008年11月


   これぞ、究極のどんでん返し!あらゆる予想は、
   最後で覆される。


   ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、
        短編の華であり至難の業でもある。
   本書は、その更に上をいく、
   「ラスト一行の衝撃」に徹底的に拘った連作集。
   古今東西、短篇集は数あれど、
収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ!


          
                               (新潮社HPより)

↑新潮社の解説、凄いな・・・笑
ラスト一行は、やや大袈裟なかんじがしますが、結構、当たってる。

5つの短編、それぞれが面白かった。
共通してあるのは、なにやら謎めいた読書サ-クル「バベルの会」

5つのお話、それぞれ違う語り部たちですが、皆、若い女性。
「バベルの会」に属する令嬢たちと、その周りで仕える使用人たちが多く登場。

お話の舞台は由緒あるお屋敷内であったり、主人所有の別荘だったり。
そこで起きる惨劇の数々。

真相は、最後の方で明かされて・・・・「えっ?」と驚かされる。

どれも面白かったけど、気に入ったのは
「玉野五十鈴の誉れ」・・・・玉野五十鈴とは、女中の名前。物腰は丁寧で申し分のない。その五十鈴に身の回りの世話をしてもらう五十鈴と同年の純香のはなし。
意外な展開で一番、驚いた。
五十鈴の誉れ・・・徹底していて恐ろしいほどに見事。


最後の「儚い羊たちの祝宴」も良かった!
ラストにふさわしい作品。
天才料理人・夏が天才とされる所以にビックリ!

金持ちの主人が申し付けた料理・アミルスタン羊の料理が出来上がった!
さてどんな料理?

成金の父を冷静に観察するその娘・鞠絵の語りが突如終わる・・・・この後は何が?

この終わり方の唐突さは計算なんでしょうね。

わけわからんじゃん!なんて言ったらダメなんでしょう。
想像して前の話を再び思い出して余韻に浸ればいいのかな?


十分に楽しませてもらいました(^^)

表紙の写真と装丁、いいですね・・・中を開いたところの写真も本の内容にドンピシャなかんじで
気に入りました!


★★★★


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