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読んだ本の感想あれこれ。
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c0db9553.jpg発行年月:2009年5月


高校を卒業後の将来の目標が何もない勇気だったが、担任が勝手に決めた林業の仕事をすることになり横浜から一人神去村へ移り住む。林業研修生として「中村林業」の先輩たちに鍛えられながら逞しく成長していく日々を描いた物語。





林業なんて、周りに携わってる人がいないので、全く知らない世界。
でも、神去村の林業に携わる人たちの大らかな考え方は素敵でした。

自然が相手の仕事。
人間が太刀打ち出来ないこともあるけど、それは仕方ないこと。
「なあなあ・・・だな」
「なあなあ」とは、神去弁で「ゆっくりいこう」とか「まあ落ち着け」・・・ほかにもいろんな意味を込める言葉。いいなぁ~この言葉。

厳しいことも沢山あるけど、自然を楽しむ行事が幾つかあったり、季節を直に感じながらの日々。
冬は雪を払う仕事、春には杉の花粉に悩まされながらの作業、夏にはヒルやダニに悩まされ、秋には山火事騒動などなど。

林業はチ-ムワ-クでする仕事なんだということも初めて知りました。
花見の準備やら、大祭の準備やらは、なんだかすごく楽しそう。

村のひとたちが、みんな元気。
朗らかで、豪快で。

勇気が居候させてもらっている家のヨキ(飯田与喜)は、破天荒だけど、林業をするために生まれて生きたような男。

元気が良くて、頑張りやで自然をとても愛している。

都会で勉強して、良い大学入って、それから・・・・なんて思ってる若者の中にもひょっとしたら、自然の中で、体を使って働くこういう職種が向いてる人っているんじゃないかな?

こんな小説から、林業を知って、興味を持つのもいいかも。

三浦さん自身も沢山、取材をしたんでしょう。
林業のことが、少し理解出来る作品でもありました。

勇気のコイバナにもちょっと光が見えたラストは、よかったな。

山が舞台の今回の青春小説、とっても面白かった!!


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