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発行年月:2014年8月


 クラス替えは、新しい人間関係の始まり。絵の好きな中学3年生のヒロシは、背が高くいつも一人でいる矢澤、ソフトボール部の野末と大土居の女子2人組、決して顔を上げないが抜群に絵のうまい増田らと、少しずつ仲良くなっていく。母親に反発し、学校と塾を往復する毎日にうんざりしながら、将来の夢もおぼろげなままに迫りくる受験。そして、ある時ついに事件が…。
大阪を舞台に、人生の入り口に立った少年少女のたゆたい、揺れる心を、繊細な筆致で描いた青春群像小説。

                   (文藝春秋HPより)




中学3年生の山田ヒロシ。

両親が離婚してから母親と祖父母と暮らす。

母親のお喋りが鬱陶しい。
本当は美術をやりたいけれど、進路として選ぶのはまだ早いか?
心のなかで、自問しながら悩み続ける姿がリアル。

クラス替えを機に仲良くなっていく矢澤徹也。
自分と同じく父親が居ない家庭。
クラスの中ではなぜか疎まれる存在。

女子とも次第に親しくなる。
ソフト部の野末と大土居。
自分のなかで絵についてライバル視している増田。

中学受験で私立の中高一貫校に進学した古野弥生とのやりとりも、なんだかほのぼの
していて良かったなぁ~。


淡々と過ぎる日常のなかで、起きる事件。
ヤザワが誤解によって皆から責められていること。
大土居の家庭内での問題。

ヒロシは、なんとか解決しようと奔走する。
優しい子だなぁ~。

こんな風に絆を強めても、それぞれ違った進路に旅立つ彼らたち。
それぞれの向かった先でまた同じように出会った友と絆を深められると
いいなぁ~。


この時期独特の心理描写が巧く描かれていて、読んでいて楽しかった。
みんな良い大人になってね~という思いで本を閉じました(^^)


                              ★★★★
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