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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年7月


 俺はもう、誰かの脇役ではない。

砂漠の中、悟浄は隊列の一番後ろを歩いていた。どうして俺はいつも、他の奴らの活躍を横目で見ているだけなんだ? でもある出来事をきっかけに、彼の心がほんの少し動き始める――。西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、司馬遷に見向きもされないその娘。中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当て、人生の見方まで変えてしまう連作集。

                      (新潮社HPより)




中国の古典のなかで脇役の人物を主役にした物語を書いたというが・・・

中国古典に全く詳しくないので、少々難儀しました^^;
名前が読みにくいです(;O;)

でも、面白いと感じました。
もとの古典文学をちゃんと読んでみたいとも思いました。



<悟浄出立>
これはさすがに知っている。
西遊記の沙悟浄を主役にした話ですね。
でも、読んでいると、語り手が悟浄だけれど、猪八戒の方が目立ってました!
いまの姿になる前の八戒は、今とは真逆の戦上手で賢い名将だったという話は
本当か?と八戒に問う。


<趙雲西航>
長江を下り、蜀の地を目指す船。
そのなかに劉備傘下の名勝・張飛と趙雲。
二人の会話。
趙雲は、実は船に弱く、船酔いに悩まされていた。
そんなとき、諸葛亮から食事に誘われ、普段なら避けている諸葛亮の誘いをつい
早く船から降りたい気持ちもあり承諾する。
50歳になる趙雲から見るまだ若い諸葛亮。
蜀に自分の国を作りたいと言う。
自分の船酔いもお見通しだった。
自分が張飛と諸葛亮に対してなぜ疎ましい気持ちを抱くのか合点がいく趙雲。



<虞姫寂静>
漢軍に包囲された項羽の軍。
咸陽の都から連れて来た女にかつて失った虞姫の名前を名乗るように
言い寵愛してきた。
女は虞姫に生き写しだったから。
が、最後の時を迎え、女を解放しようと虞姫の形見の簪と耳飾りを奪い
「汝は虞ではない」と別れを言い渡す。
しかし、女はそれを聞き入れず、虞として最後を迎えることを望む。



<法家狐憤>
陛下を襲った賊の名は荊軻(けいか)。
そして自分は京科(けいか)。
一時、顔を合わせ会話したあの荊軻なのか?
官吏採用の試験で同じようにその場にいた男。
20人のなかからたった一人採用になった自分だが、
あの時、採用になるはずだったのは自分ではなく荊軻だったんだと思う。


<父司馬遷>
父は帝の前で逆鱗にふれる発言をしたことが機で死罪とされるが、
死は免れ宮刑に処される。
宮刑とは男が男でなくなる刑。
母は、父と離縁し親族の勧めで別の男の妻となる。
息子たちも司馬の姓を捨てて生きる。
が娘の栄は父の元を訪ねる。
父は昔の姿と違って見えたが、書に対する気持ちは変わっていないと
知る栄。
そして父が命よりも大事にした記録を書き続けることを願う。



特に後ろ二つの話が良かった。
少しリンクしている部分もあって。

中国古典、敬遠していたけれど、面白いかも・・・と万城目さんの書を
読んで少し興味が沸いて来ました!


                           ★★★★
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