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読んだ本の感想あれこれ。
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616EaqrE0IL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2013年3月



美の巨匠たちは何と闘い、何を夢見たのか
ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。


                       (集英社HPより)


4人の画家たちの日常を描いた短編集。
美術に詳しい著者だからこそ書けた物語でしょう。

「うつくしい墓」
アンリ・マティスの元で家政婦として働いていた女性・マリアの話として語られる。
マリアがマティスの家で活けたマグノリアの花一輪。
作品=マグノリアの花と静物


「エトワ-ル」
エドガ-・ドガの作品に魅せられた画家志望のメアリ-・カサットの視点で描かれる
ドガの作品についてのあれこれ。
作品=14才の小さな踊り子  障害競馬---落馬した騎手



「タンギ-爺さん」
ゴッホの作品タンギ-爺さんのモデルになった男の娘の視点で描かれる。
ゴッホと親交が深かったセザンヌ。
まだ名が世に出ない画家たちの唯一の理解者だったのが、画材屋の主人・タンギ-爺さん。
お人好しな彼のおかげでどれだけの画家が育ったか?



「ジヴェルニ-の食卓」
モネの二番目の妻の連れ子であったブランシェによって語られるお話。
美しいモネの庭園の様子とブランシェが考える食卓の様子が頭に浮かび、とても幸せな気持ちになれた。
最初の妻を亡くし、息子も亡くしたモネだけど、優しい色彩の絵は、温かい人たちに囲まれていたからだろうか?



有名な画家たちですが、どんな日常を送っていたかまでは知らなかったので、こうして物語になると
より親しみを感じて作品を見る目も変わりそう。

他の画家たちのお話ももっともっと読みたいな~。


★★★★★




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