忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1051]  [1050]  [1049]  [1048]  [1047]  [1046]  [1045]  [1044]  [1043]  [1042]  [1041
51vbMYluEvL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2013年3月


また、あの基地に集まろう。そう誓ったのに

同級生4人の男子が作った秘密基地を巡る表題作「サクラ秘密基地」など夕焼けのような郷愁と、乾いた心に切ない涙を誘う6本の短編。

                       (文藝春秋HPより)




昭和を描いた短編6つ。

「サクラ秘密基地」
小学4年生のマナブ、同級生のヨシヒロ、その弟で小2のミツヒロ
ミツヒロの友達・ショ-スケ、4人は放課後一緒に遊ぶことが多く、本当の兄弟みたいに仲良しだった。
それぞれが抱えた家庭の事情を4人でいれば忘れられたのに・・・・・。

ショ-スケが可哀想で、胸が痛くなりました・・・(/_;)


「飛行物体ルル-」
小学校で同級生だった啓子とマリ。
お互いが当時は珍しいかぎっ子だったため、放課後は一緒に過ごすことが多かった。
二人でUFOの合成写真を撮ったら地元の新聞に掲載されマリが取材を受けた。
けれど、そのことが二人を仲たがいさせることに・・・・。

最後、啓子が入信した宗教団体が分かったときはゾッとした。


「コスモス通信」
よくわからない手紙が綴られて、誰かの思い出話?と思っていたら・・・・
その書いた本人は遺体で発見され、所持していた手紙だった!
うわ~気持ち悪い話。


「黄昏アルバム」
写した覚えのない写真が撮れるカメラ。
その元々の持ち主は・・・・

これもちょっと怖かったなぁ~。
死んでも強い思いはこの世に何か残すのかな?


「月光シスタ-ズ」
精神を病んで亡くなった母親のことを語る。
が、姉によると自分も母親と同じ病気を子どもの頃、患っていたと言う。

不思議な話、そしてやはり怖い。


「スズメ鈴松」
アパ-トの住人・鈴松と呼ばれた乱暴者の話。
酔っては暴れる男だけど、小2の息子・ヒロ坊には愛情を注ぐ優しい父親の姿を見せる。
そんな父子と親しくなった河本が語る。

最後はジ~ンと来た。
これは良い話で感動出来た。
最後がこの話でよかった!


どの話も読みやすく、引き込まれた。
読み終えてから表紙の絵を見ると・・・・泣ける(/_;)



 

★★★★

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
ラブラブラッキ-さんへ
昭和の時代って懐かしい思い出いっぱいあるので自分の子どもの頃のことも頭に浮かんで来ます。
今回のお話も朱川さんらしくちょっと怖くて、不思議で哀しかったり、それでも心が温まる場面もあったり・・・・全部面白かった♪
今頃、楽しんで読んでいるかな~?
kyoko 2013/05/10(Fri)13:16:31 編集
無題
ちょうど今、手元にあります。
朱川さんの昭和を書いたお話大好きです♪
読むのが楽しみです~
ラブラブラッキー 2013/05/10(Fri)08:37:41 編集
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]