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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2020年3月

幻は、幻が消えたときに、幻とわかる。――脳の中からの鮮やかな現場報告!
「時間という一本のロープにたくさんの写真がぶら下がっている。それをたぐり寄せて思い出をつかもうとしても、私にはそのロープがない」――たとえば〈記憶障害〉という医学用語にこのリアリティはありません。ケアの拠り所となるのは、体験した世界を正確に表現したこうした言葉ではないでしょうか。本書は、「レビー小体型認知症」と診断された女性が、幻視、幻臭、幻聴など五感の変調を抱えながら達成した圧倒的な当事者研究です。

                  (医学書院HPより)



レビー小体型認知症・・・・病名としては知っている。
けれど、認知症という部分だけの響きで、若くして発症して気の毒に・・・
くらいに思っていた。


少し、医学の知識がある(看護師なので)わたしでさえ、こうだから
まだまだ知られていないことがたくさんある病気でしょう。



少し変だなと感じたのが30歳過ぎたころで、病院を受診して最初は
「うつ病」の診断が下り、内服薬で症状が悪化と。
恐ろしい。
治したくて受診した先で悪化させてしまう薬が処方されるって・・・。


正しい診断が必ずにもされるとは限らないってこと。


でも、この本の出版によって、結構、多くの人が、わたしももしかしたら・・・と
思うのかもしれない。
自分の病気の経過をこんな風に書籍で世間に報せることで大きな功績を
残すことが出来ていると思う。


尊敬する。



実は、著者とは同じ中学で学んだ。
会話もしたことがあり、親しい友人から彼女のことを聞いていた。

いつも穏やかで冷静な人だったと記憶している。



彼女がおわりにで述べていた 「誰もが少しヘンなままで、苦しむことなく
そのままに生きられたらいいなぁと強く強く願っています。」に共感!


この本を教えてくれた友達に感謝。



                     ★★★★★
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発行年月:2018年11月

これまでたくさんの悩める人が訪れたカフェのクリスマス。店内では、一人の時間に浸る店主・シャールの姿が。シナモン香るココアの湯気の中、彼女――御厨清澄が心の内をひっそりと語り出す。深夜のカフェを開いた理由と、その未来を――。~MENU~「さくらんぼティラミスのエール」〝ぼっち〟に怯える女子高生に「幻惑のキャロットケーキ」時代の最先端をひっぱるイケメン料理人へ「追憶のたまごスープ」トロフィーワイフの立場に固執する若奥様に「旅立ちのガレット・デ・ロワ」お店を訪ねてきた美青年。彼に、シャールが渡したプレゼント

                    (中央公論新社HPより)


これでおしまいなんだ~。
好きなシリーズだったんだけどなぁ~。


マラン・カフェは、昼はダンスファッションの専門店。
夜は夜食カフェ。
元々は昼のお店のお針子さんたちへの賄いだった食事を一般の人にも
提供するようになった。

店は路地裏の入り組んだ場所。
縁あってたどり着いた人が訪れる店。

そんなお店に偶然、現れるのは、ちょっとした心に重たいものを抱えた人たち。


みんなシャールさんの料理と言葉に元気を貰って、店を出て行く。

お料理も美味しそう。
この表紙の絵やお話ごとの最初の料理の絵も素敵。

またいつか、番外編的なお話が読みたい!


                    ★★★★


発行年月:2020年1月

戦後日本を象徴する大ヒットドラマ「鐘の鳴る丘」をモチーフに、
突如ラジオドラマに出演することになった子供たちと、
自分たちが起こした戦争への後悔に苛まれた大人たちが、
力を合わせ生きていく姿を描く感動の物語。


             (小峰書店HPより)



児童書なんだ~。

でも、大人が読んでも十分、楽しめた。

戦後わずかの日本。
東京練馬区小峰町が舞台。

物語の冒頭は、劇作家の菊井一夫の訃報が、当時、菊井氏の書いた
ラジオ放送劇に参加した良仁の元に届くところから始まる。

そして、ラジオ放送劇に参加した時の話に・・・


戦争で、家と父親を亡くした将太の言動が印象的だった。
途中から放送劇に加わることになるんだけど、せりふ覚えも、演技力も
素晴らしい。
凄く頭が良い証拠だろうけど、将太は、過酷な生活のなかで
逞しく生き抜く要領の良さも持っていて、それがなんだかとても切ない。


放送劇「鐘の鳴る丘」は、戦災孤児たちが主人公。
慰問として孤児たちが保護されている施設に出向いたときのことが衝撃的。

施設にいた少年・光彦の「鐘の鳴る丘は嘘ばっかりだ」という言葉。

そんな光彦に彼が欲しいものとして挙げた万年筆を手渡す菊井の優しさに感動。
「それで、君は自分の物語を書きなさい」

大人になった彼は、その後、作家になったという。

放送劇に参加したメンバーが、大人になり菊井氏の葬儀の場で再会。
大人になった彼らのその後がわかる。

一番、気になった将太は、やはり彼らしい行動を起こしていた。
戦争さえなければ、将太のような賢くリーダーシップもとれる者は
違った活躍をしたでしょうに・・・


実際の放送劇を探して聞いてみたいと思った。


                     ★★★★★



発行年月:2019年8月

兄弟姉妹に一度でも仄暗い感情を抱いたことのあるあなたへ。
花言葉をモチーフにした感泣と戦慄の連作短編集。

                 (キノブックスHPより)


色々なきょうだいの話。

<アネモネの姉妹>
アネモネの花言葉:嫉妬のための無実の犠牲

優等生で器量よしの姉と劣等生で不器量な妹。
姉はいつも平均以上でいなければと思って努力してきたが、そんなことは
お構いなしの妹に猛烈な嫉妬心を抱く瞬間がある。

幸せそうなのは、断然、妹だな。


<ヒエンソウの兄弟>
ヒエンソウの花言葉:私の心を読んでください

中堅の出版社ににゅしゃ6年目で念願の文芸部で働く弟。
自分より優秀で有名私立大卒の兄は、リーマンショックのあおりで内定取り消しに
あってから放浪の旅に出て行方しれず。
新人賞の応募作品のなかに、自分の幼いころのことが書かれた小説が!

これは、また新たな兄弟関係が出来そうでいいかんじ(^^)


<マツムシソウの兄妹>
マツムシソウの花言葉:あなたは私を置き去りにする

恋人の元に妹が転がり込んできて、恋人との関係を邪魔されることに苛立つ。
自分の兄はカメラマンで海外に取材に行くことが多い。
兄を心から慕っている。恋人より実は好きなくらい。
恋人の妹から、兄を束縛していると言われ腹が立つが、自分も同じことを
兄の恋人に対してしていたと気づく。

素敵なお兄さんがいるとこういうことありそう。


<リコリスの兄弟>
リコリス(彼岸花)の花言葉:悲しい思い出

一卵性双生児の兄弟。
二人で競い合いながら水泳を続けてきたが、事故で兄は足にマヒが残り
リハビリ中。
兄が居なくなった途端、うまくタイムが伸びなくなった弟。
そんな弟に兄がかける言葉で再び奮起する。

いいお兄さんだな~(/_;)


<ツリフネソウの姉弟>
ツルフネソウの花言葉:私に触らないでください

弟が10歳のとき、父親に恋人が出来て両親が離婚し、
母親と姉は家を出て別々に暮らす。弟は、継母と3人での生活。

久しぶりに会った姉から「あんたにとって家族なんてただの世間的義務でしかない」
の指摘され、都内のお嬢様学校に通う15歳の娘が自分の目の前で高いところから
飛び降り大怪我。
妻にも夫でも父親でもなかったと。


やり直せるかなぁ~。
ちょっと辛い話だった。


<アルフォリニアポピーの義妹>
父が亡くなり、フローラル・テラ(生花を扱う会社)の社長を引き継いだ姉。
しかし、社内の風当たりは強く、自分をよくおもわない営業部長から嫌がらせを
受ける日々。
そんなとき、ラノベ作家の弟が婚約者を紹介するため実家に連れて来る。
見た目は日本人だが両親がアメリカ人というヤンキーっぽい物言いのキャロラインが、
自分の義妹になることに納得がいかない。
が、彼女の言葉や行動に勇気をもらう。

明るい話が、最後でよかった!
スッキリした!

前の話で出てきた15歳の少女の話も少し出て来て、みんなの
未来が明るい方向に行くといいなぁ~と思った。



いろいろなきょうだいの話。
面白く読みました♪


                      ★★★★


発行年月:2019年9月


仕事じゃなくても輝ける、いつもの景色が違って見える――
人生後半戦を迎える男たちの、まさかの新しいステージは、
おじさんたちだけの社交ダンス! 
中年世代を熱くする、出会いと躍動の物語。

                 (中央公論新社HPより)


表紙のおじさんたちの物語。

社交ダンスの講師は、米山信也。
妻(ダンスのパートナーでもあった)を半年前に亡くし、何事にもやる気が沸かない。

生徒の面々。

田中武士・・・60歳で定年退職。何となく体調が優れず、妻に勧められ
受診し、医師から社交ダンスを勧められる。

川端諒一・・・51歳。商事会社の部長。子どもはいない。
妻も働いていて、自分より会社の地位は高い、

大塚正彦・・・町工場の社長。IT会社を辞めた息子(25歳)が一緒に働くが
何となく息子とはうまくかない。


おじさんたち、それぞれが社交ダンスを通じて、新しい人間関係を築き、
そういう生活の変化がそれぞれの生活でも良い変化を起こすというかんじ。


読んでいて楽しかった!


                       ★★★
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