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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年1月


 古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたとしたら、どんな物語になるのでしょうか? 人気の女性作家六人が、それぞれが選んだ題材をもとに物語を書き下ろすアンソロジー集。女性ならではの優しさあり、はたまたぴりりとする毒もあり、個性豊かで小気味良い物語が集まりました。

寺地はるな×鉢かづき姫
飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
島本理生×ラプンツェル     
加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
藤岡陽子×乙姫         
大山淳子×眠り姫

                      (ポプラ社HPより)




元の話をよく知らないものもあったけど、どの話も面白かった。

リアルかなぁ~?というプリンセスも居ましたが・・・^^;


最初と最後の話が印象的かな?


最初の<鍋かぶり>は、鉢かつぎ姫が元で、その話は知っていたので
ある日突然、鍋を頭にかぶることになり、それが外せないまま暮らさなければならなく
なった初瀬が辛い思いをしていても必ず最後は幸せになるんだろうと期待し
その通りになってホッとした。


最後の話<夢のあと>は、眠り姫。
こちらはの最後はちょっと切なかったな。
それでも一応、ハッピーエンドかな?


全く元の話を知らない二番目の<歩く12人の女>も意外と面白かった。
原作を読んでみたくなった。


最後の大山淳子さん、初読みで、なかなか面白かったので今までの作品も
今度読んでみよう!

アンソロジーは初読みの作家さんを知る楽しみもあっていい(^^)


                          ★★★
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発行年月:2017年3月

結婚とはいったい何なのか――。これは古今東西、繰り返し問われてきた謎のひとつと言えましょう。ある時は墓場と喩えられ、またある時はパラダイスと喩えられる人間の営みの最大の謎に、気鋭の女性作家7人が挑みます。
ダークサイドから見た〈黒い結婚篇〉と、ハッピーサイドから見た〈白い結婚篇〉からなり、表裏どちらからも読める不思議な造本です。

                   (講談社HPより)



面白い!!
黒い結婚は、本当にダーク。
どれも、うわ~やだわ~こんな結婚(;O;)というものばかり。


黒い結婚の中島京子さんがやはり秀逸だ!
「家猫」というタイトル。

容姿端麗、仕事も出来る息子がバツイチだという母親の語りから始まる。
元妻のことをダメな嫁だったから別れたことは良かったと言うが・・・
後からその元妻の語りになると、とんでもないのは男の方!



白い結婚は、黒に比べたら穏やか。
最初の「いつか二人で」は初読みの作家さん成田名璃子さん。

仲睦まじい夫婦の様子が、ジ~ンと来る。


成田さんの本、探して読んでみようと思った!


装丁がなかなか粋です!
黒を読んで白に変わると、文字が逆になっていてビックリ!
面白い、これ。


わたしは黒から読んだけど、白から読むのもありだな。


この企画で別の作家さんで第二弾とかないかな?




                       ★★★★
 



発行年月:2011年2月


 あなたの忘れられない「食」の想い出とは――? 幼い頃、匂いや味を想像しながら本で読んだ未知の果物・ネーブル。トーストと炒めた甘いキャベツとベーコンが薫り立つ平和な日曜日の朝食。鳥のさえずりの中、緑輝く庭でウィグルの一家が総出でご馳走してくれた、麺から作る刻んだ野菜と羊肉のラグメン。気鋭の作家20人が紡ぎだすとびきり美味しいエッセイ集。

                   (朝日文庫HPより)


恩田陸、絲山秋子、古川日出男、村山由佳、井上荒野、山本文緒
藤野千夜、川上未映子、森絵都、津村記久子、三浦しをん、江國香織
朱川湊人、磯崎憲一郎、角田光代、道尾秀介、池井戸潤、中村文則
内田春菊、中島京子

どれぞれの口福・・・楽しく読めました♪



                    ★★★




発行年月:2016年11月


 1972。何かが終わり、すべてが始まった年。
豪華執筆陣がノスタルジーとともに今に繋がる日本を描き出すクロニクルアンソロジー。

               (講談社HPより)


<川端康成が死んだ日…中島京子>
<永遠!チェンジ・ザ・ワールド…早見和真>
<空中楼閣…朝倉かすみ>
<あるタブー…堂場瞬一>
<あの年の秋…重松清>
<新宿薔薇戦争…皆川博子>

                   (講談社HPより)



1972年といえば小学生のわたし。
どの話にも1972年に起きたことが出てきて・・・ああ、あれも1972年だったんだ~と
思う。
実にいろいろな事があった年だったんだなぁ~。
出て来る殆どのことを覚えているし。


お話として良かったのは、やはり中島京子さんと重松清さんかなぁ~。

<川端康成が死んだ日>
両親と兄の4人家族だったけど、父親は長期出張が多く不在がち。
母親は父以外の男性・舛岡さんと親しくなり、小学2年のわたしと5年生の兄とも
段々と親しくなる。
が、その後、母は家を出てその男性と暮らした。
大人になって44年ぶりに舛岡さんに会う。

お母さんと3人で出かけた様子が凄く楽しそうで、子どもって街に出かけて
いつもはダメだけど今日は特別って食べさせて貰った物の思い出は
鮮明な記憶として残るものなんだよね~。
お父さんと別れたお母さんのことを責めてない。
ただ楽しい記憶だけ残っているというのもいい。



<あの年の秋>
小説「恍惚の人」がベストセラー小説になった年。
伯父さんの家で暮らしている祖母が我が家に暫く来ることになる。
伯父さんの家には一浪してが大学受験を控える息子が居て、祖母はコウコツの人に
なってしまったから?

そうか、横井庄一さんが島民により発見された年だったのかぁ~。
そして、前から生存がわかりながら捜索しても保護出来ずにいた小野田さんも
その2年後に無事保護されたんだっけ。

ボケないように自分を必死に保とうとしたおばあちゃんの姿に泣けた(/_;)。
誰も年を取れば多少ボケてしまうのは仕方ないことだけど
なんだか切ないな。
家族が温かく見守ってあげないとね。


ほかの話のなかにもいろいろな時事ネタが絡んでホント懐かしい気持ちに
なりました。


                        ★★★★



発行年月:2015年12月


 抱腹必至。読まずに語り、読んで語る読書会

翻訳家、作家、作家であり装丁家の四人が名著『罪と罰』の内容を
僅かな手がかりから推理、その後みっちり読んで朗らかに語り合う。

                (文藝春秋HPより)



不朽の名作『罪と罰』(ドストエフスキー作)を読まずして語り合おうと
集まった4人。
吉田浩美さんは、以前子ども向けの影絵なので15分の短いものだった
けれど、見たことがあるということで、度々、その記憶に則って意見する。

全く情報なしじゃお手上げと言う事で考えたルールは
第1部から6部どれぞれ、適当に指定した頁を読んで良いことにすると
決めてそれから、また新たに推理していく4人。

三浦しをんさんの妄想が可笑しくて・・・
それに皆突っ込みいれたり、更に乗っけたり楽しそう♪


途中、登場人物の紹介や大雑把なあらすじを載せてくれてあるのも
ちゃんと読んでいない者にはあり難い!


ちょうど今、これの「下」を読み途中だという長女にも読み終わったら
読んで欲しい!と伝えました^m^


わたしもいつかちゃんと読んで、それからまたこれ再読しようかな?

また4人で別の本でやってくれないかな?
敬遠していた作品を読むキッカケになりそう。


                       ★★★★★
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