発行年月:2023年12月
「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。
それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。
「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。
(朝日新聞出版HPより)
松尾五月(61歳)・・・義母の四十九日が迫るなか、夫・慎二の姉・光代が
「おかあさんは樹木葬を望んでいた。
お父さんと同じ墓に入りたくないから・・・」
と生前に頼まれていたのだという。
松尾家には代々の墓があり慎二やその父・壱郎は、最初は反対しているのだけど・・・
意外に簡単に壱郎が妻の樹木葬に同意したのは、驚いた。
でも、残る墓はだれが守る?問題は残り・・・
慎二の兄・秋彦は、婿養子になっているし・・・
慎二の子供は娘二人だし・・・
それに加えて五月と慎二の娘たち、詩穂と牧葉の結婚後、苗字は変えたくないの
問題。
牧葉は、実の父に良い印象がなく前に付き合っていた恋人・鈴木哲夫と
結婚を考えるときに父親の苗字が鈴木だったことから、鈴木姓に変えたくないと
言ったことからうまくいかなくなり別れている。
妹の詩穂は婚約者の中林悟と、やはり苗字のことで意見が合わず、
悟の親の実家の墓問題にも直面し、全てが嫌になって悟と別れる。
ああ、こういう問題が絡むと結婚も難しいよね~。
夫婦別姓、なんでまだ法律で認められないんだろ?
別々じゃなくてもいいし別々でも選べれば、結婚を躊躇する人たちも少しは
減ると思うんだけど・・・・
少子化問題とか未婚率上昇とか言っているのなら、そこから変えてみれば?
と思っちゃう。
物語を読みながら、あれこれ考えるきっかけになる。
五月の考え方、結構、共感できることが多くて・・・
お墓に埋葬なんてしてくれなくていいし、骨なんてただのカルシウムという
発言には笑っちゃった。
うんうん、その通り。
牡蠣の殻とか卵の殻もゴミで出すんだからね・・・^m^
垣谷さんの物語は、やはり面白い。
★★★★
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