発行年月:2018年11月
ブッカー賞候補作。台湾文学をリードする著者の代表作
失踪した父と同時に消えた自転車の行方を追う「ぼく」。
台湾から戦時下の東南アジアへ、時空を超えて展開する壮大なスケールの物語。
(文藝春秋HPより)
「歩道橋の魔術師」が面白かったので、こちらも読んでみた。
こちらも主人公は子ども時代、中華商場で暮らしていた。
父親は仕立て屋。
姉が5人居て、兄がひとり。
家族の主人公が生まれる前の話が可笑しかった。
自転車を置き忘れて盗まれたかと思ったら、帰ってきたり・・・
表題は「自転車泥棒」とあるけれど、失くす側の過失だから仕方ないんじゃない?
と思うところもあったり・・・
そして、主人公は20年前に失踪した父親と父親の乗っていた自転車と同じ
車体番号の自転車を見つける。
その自転車は、色々な人の手に渡って、そこにあった。
その自転車を手にした人たちの話が長いけれど、興味深くもあり。
小説家になった主人公の元に、あるメールが届く。
メールを送った主はサビナという女性で、主人公の父親が乗っていた自転車と
たぶん、同じ自転車をある人から預かったのだという。
そのある人・ムー隊長は亡くなってしまったが、当時、ムー隊長と親しかった
静子という人と会えることになる主人公。
静子とムー隊長の思い出話もなかなか興味深いものだった。
動物園の象とムー隊長の戦争体験。
ムー隊長は、ある男と出会い、初対面だったにも関わらず、自分たちの戦争体験などを
話しながら過ごし、ムー隊長がトイレに行き、戻ったときに
自転車とメモがあり、「わたしが帰って来なかったら、この自転車を
家に返してください」とあったと。
しかし、住所は書かれてなく、戻せず、預かったままになっていたらしい。
サビナは、ムー隊長からその自転車を預かる役目を譲られたと。
結局、ムー隊長に自転車を預けたのは、主人公の父親で間違いないだろうと
自転車は戻ってきた。
でも、父親はどうしたんだろ?
自転車を託して何処にいったのか?
ムー隊長自身も自転車を託して山に行き誰にも看取られず亡くなっている。
最初に自転車を見かけ、最初に持ち主か?と思って話をした喫茶店のアッバスの
父親・バアスの戦争体験の話もなかなか興味深いものだった。
日本軍が自転車を軍事的に使っていたという話。
その父親も戦後、タクシー運転手になったが、ある日、その車のなかで自死して
いたりと何だか辛い。
戦争は、心に傷を残し、それは容易に癒えることはないんだなと。
話が広がって行って、なかなか整理できない。
何処までは本当のことなのかも分かり難い。
苦労しながら、やっと読み終えた。
でも不思議な魅力のある物語を書く作家さんだな・・・
訳も素晴らしいんだろうと思い、巻末の訳者のことばを読んで
凄い苦労して訳されたんだなと感嘆した。
でも、残念ながら、この書を訳したあとで亡くなってしまっていたと知る。
1971年生まれで著者と同じ年。
まだまだ亡くなるには若すぎるのに・・・・(/_;)
★★★★
台湾から戦時下の東南アジアへ、時空を超えて展開する壮大なスケールの物語。
(文藝春秋HPより)
「歩道橋の魔術師」が面白かったので、こちらも読んでみた。
こちらも主人公は子ども時代、中華商場で暮らしていた。
父親は仕立て屋。
姉が5人居て、兄がひとり。
家族の主人公が生まれる前の話が可笑しかった。
自転車を置き忘れて盗まれたかと思ったら、帰ってきたり・・・
表題は「自転車泥棒」とあるけれど、失くす側の過失だから仕方ないんじゃない?
と思うところもあったり・・・
そして、主人公は20年前に失踪した父親と父親の乗っていた自転車と同じ
車体番号の自転車を見つける。
その自転車は、色々な人の手に渡って、そこにあった。
その自転車を手にした人たちの話が長いけれど、興味深くもあり。
小説家になった主人公の元に、あるメールが届く。
メールを送った主はサビナという女性で、主人公の父親が乗っていた自転車と
たぶん、同じ自転車をある人から預かったのだという。
そのある人・ムー隊長は亡くなってしまったが、当時、ムー隊長と親しかった
静子という人と会えることになる主人公。
静子とムー隊長の思い出話もなかなか興味深いものだった。
動物園の象とムー隊長の戦争体験。
ムー隊長は、ある男と出会い、初対面だったにも関わらず、自分たちの戦争体験などを
話しながら過ごし、ムー隊長がトイレに行き、戻ったときに
自転車とメモがあり、「わたしが帰って来なかったら、この自転車を
家に返してください」とあったと。
しかし、住所は書かれてなく、戻せず、預かったままになっていたらしい。
サビナは、ムー隊長からその自転車を預かる役目を譲られたと。
結局、ムー隊長に自転車を預けたのは、主人公の父親で間違いないだろうと
自転車は戻ってきた。
でも、父親はどうしたんだろ?
自転車を託して何処にいったのか?
ムー隊長自身も自転車を託して山に行き誰にも看取られず亡くなっている。
最初に自転車を見かけ、最初に持ち主か?と思って話をした喫茶店のアッバスの
父親・バアスの戦争体験の話もなかなか興味深いものだった。
日本軍が自転車を軍事的に使っていたという話。
その父親も戦後、タクシー運転手になったが、ある日、その車のなかで自死して
いたりと何だか辛い。
戦争は、心に傷を残し、それは容易に癒えることはないんだなと。
話が広がって行って、なかなか整理できない。
何処までは本当のことなのかも分かり難い。
苦労しながら、やっと読み終えた。
でも不思議な魅力のある物語を書く作家さんだな・・・
訳も素晴らしいんだろうと思い、巻末の訳者のことばを読んで
凄い苦労して訳されたんだなと感嘆した。
でも、残念ながら、この書を訳したあとで亡くなってしまっていたと知る。
1971年生まれで著者と同じ年。
まだまだ亡くなるには若すぎるのに・・・・(/_;)
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★★最後まで楽しめた
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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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