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発行年月:2017年7月

猫好きで鳴る人気作家7人が集結。
猫の小説7編を収録する文庫オリジナルのアンソロジー登場!
巻末には「猫小説オールタイム・ベスト」紹介も。

【収録作品】
「マロンの話」湊かなえ
「エア・キャット」有栖川有栖
「泣く猫」柚月裕子
「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
「凶暴な気分」井上荒野
「黒い白猫」東山彰良
「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子

「猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選」澤田瞳子

                     (文春文庫HPより)



猫好きなので、期待が大きすぎたかな?
面白くないわけじゃないけど・・・・。


最初の湊さんのお話は、エッセイぽい。
いつものイヤミステイストじゃない、ほんわかした感じでした。

お話として感動したのは、柚月さんの<泣く猫>。
これはジ~ンと来た。

17年間会っていなかった母親の死を警察からの連絡で知る真紀(35歳)。
母親の住んでいたアパートを訪ねると、どこからか猫が来る。
唯一の弔問客である女性の話では母親が可愛がっていた野良猫だとか。

ネグレクトで施設育ちの真紀にとって母親は自分にとっては恨みの対象だったけど
懐いてくる野良猫は全てマキと呼んで可愛がっていたということを聞き
涙を流す真紀。


巻末の猫小説傑作集は、読んでいない本も多く
小池真理子さんの<柩の中の猫>は、読んでみたいと思った。



                        ★★★
 
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